昔コンサル会社に勤めているとき、
毎日「課題」というワードを耳にし、自ら口に出し、
パワポに打ち込んでいた時期がありました。
あの課題はどうなった?
それは新たな課題だな。
そしてぼくもあなたもチームも課題だらけ。
そう、365日毎日が課題だらけでした(笑)。
課題がないと商売にならないので、
仕方がなかったわけですが、正直疲れます。
実は、当時からうっすら感じていたものの、
当たり前だと思って口にしなかったことがあります。
それは、、、
課題って言われて、元気出ます?
むしろエネルギーが減る感覚になりませんか。
そもそも実はちょっと意味わからなくないですか?
(いや理屈アタマでは分かるんですけどね)
たまにそういう感覚になる言葉ってあります。
問題解決、とかもそう。
「問題解決!」と言って解決した記憶がほとんど、ありません。。
理屈では分かるけど、なんかじぶんの肌になじまない言葉。
*
なので、ある時からぼくは課題というワードを一切使わなくなりました。
その代わり、シンプルに「壁」と表現するようになりました。
壁、これです。
課題ではなく、壁。
壁ってイメージが持ちやすくないですか。
人が何かに向かって前進しているのをさまたげる壁。
「この壁にどんな名前をつけましょうか?」
こんな感じでいつもお客様と話していました。
◯◯の壁、というように。
そして、ここが大切なのですが、
壁は必ず乗り越えられるっていう前提にするのです。
意外と壁って小さいんですよ、と。
課題だとちょっとどうなるのかわからないけど、壁は必ず乗り越えられる。
必ず、です。
前提次第で心の構えは変わるものです。
なんなら、乗り越えるんじゃなくて、
横からヒョイって向こうに行けたり、はしごを使おうとか、
実は壁に扉がついていて、鍵があればカンタンに開けられるとか。
壁だと思っていたら、本当は透明だったとか(笑)。
アイデアの出方すら変わるってことに気がつきました。
*
たとえば、早起きがモットーのぼくですが、
最近布団の温かさで朝起きるのがちょっと辛くなってきました。
この場合、早起きが課題だ、とかいうんじゃなくて「早起きの壁」。
課題だと一生言い続けている気がします。
今、あなたにはどんな壁が見えていますか?
「そんな壁、カンタンに乗り越えられるぜ!」ってまずは思ってしまえばいい。
そう、ぼくもあなたもカンタンに乗り越えられる。
この構えを作ってしまいましょう。
また、ともに前進できるはずです。
それでは、また。