別格の名作ドラマ
週末、奇跡的に家にひとり残されたので、昼間っからビールを飲みながら、名台詞が出るたびに一時停止してはノートにメモしながら、一気に最初から最後まで観ました。
気分はもはや、大沢たかおです(いやファンに怒られますね)
10年以上も前の作品ですが、何度観ても好きなんですよね。
個人的にどストライク。
脚本もキャストも、音楽も説得力ありすぎます。
何より観る度に「時間」というものを深く考えさせられる別格のドラマだと思います。
時間を問う言葉と言えば、「When」です。
「いつ?」これが時間について問う方法。
以上、おしまい。
こんな感じで私たちの毎日は淡々と進んでいきます。
でも「そもそも時間とはなんだろう?」をちょっと立ち止まって考えてみると、実は奥深いことに気がつきます。
本作品はその手がかりが随所に詰まった名作と言えます。
あなたにも問うてみたい。
「時間とは、一体なんでしょうか?」
時間とは、人生
生まれてから、死ぬまでの時間のことを人生と言います。
人生という時間は無限ではなく、有限です。
だから、その時間を充実させたいと人々は願います。
充実させるノウハウや技術を求めるようになるのも分かります。
「時間の使い方」「タイムマネジメント」・・・
そんな本がたくさん出ています。
もちろん私も読んだことがあります。
でも、結局はあまり役には立たなかったです。
なぜか?
時間管理とは、単に技術の問題ではないからです。
時間を考えるとは、突き詰めると「生きる姿勢」を問うことだからです。
どんな毎日を送りたいのか?
どう生きたいのか?
そんな人生論として捉えない限り、納得のいく答えは出ないからです。
従って、「自分はどう生きたいのか?」を考え尽くすと、時間の使い方というのは自然と変わっていくわけです。
道を開くというのはな、自分のためだけの逃げ道を作ることやない!
<緒方洪庵>
時間とは、変化
時間とは、物事の変化のあり様(相とでもいうのでしょうか)を示します。
すべてのものは時が経つと変化する。
まさに「諸行無常」です。
明日という日が、今日とはまた違ったことがあればいい。
よりよく変化すること、変化させることを人々は願い、望みます。
言い換えれば、成長が期待されている。
私たちは毎日、変化し、何かを達成し、成長することに喜びを感じるわけです。
それが生きることの実感であり、意味なのかもしれない。
時間とは、変化である。
あなたも私も、時間と共に変化するのです。
あらゆる原理・原則すらも時代とともに変化していきます。
そして変化は、成長という動きを作り出しエネルギーになるわけです。
死んでいったもんらに報いる方法は、一つしかないち思わんかえ?
もっぺん、生まれてきたい。
そう思える国にすることじゃき。そう思わんかえ?
(坂本龍馬)
時間とは、長さではなく濃さ
春になれば桜が咲く。
4年に1度オリンピックは開催される。
若い頃はこのような定期的に訪れるイベントを何も思うことなく受け止め眺めているじいぶんがいました。
しかし、例えば余命いくばくもない人にとっては「これが最後の桜」かもしれない。そんな眼差しで眺める桜のキレイさって、また違うのでしょう。
おそらく人生最後のオリンピック観戦になるだろう、という人が観る100メートル走はさぞかし感動するのでしょう。
同じものを見たり、経験をしても、人によって感じ方は違います。
それは、時間というものが人生であり、命だから。
先に述べたように、人生は有限だし、物事は変化していく。
私たちが忘れがちなのは、この命がいつ終わりになるか誰にもわからないという点です。
その切なさに対抗できる唯一の方法があるとすれば、明日も明後日もやってくるという前提ではなく、今日を精一杯生き切ること。
「今日を生き切ったか?」
そんなシンプル基準で生きることなのではないでしょうか。
つまり、時間を長さではなく濃さで捉えるということなのだと思います。
先生、命の値打ちってのは長さだけなのかい?
(澤村田之助)
最後に
いくつかの名言を添えてみましたが、主役である大沢たかおさん演じる南方仁の名言はあえて避けました。
よかったらあなた自身の眼で直に観て、感じ、考えてみてほしいと思うからです。
それほどオススメなドラマです。
こうやって休日にビール片手にドラマを観てのんきに感動できるのも、たくさんの先人たちのおかげ。
とはいえ、そんな想像をめぐらせていると、私たちは次の時代の人たちのためにまだまだ頑張らなきゃと思えてきます。
このタイミングで日本に生まれてきた意味、果たすべき役割があるはずですから・・・
ちょっと今夜もビールをいただきながら考えてみたいと思います(笑)。
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