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この国の美徳。

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昨夜は月一恒例の「メモ書き講座」。
参加者の一人が語ってくれたことが印象的でした。
「最近よかったと思う出来事とは・・・」というお題で。

 

去る815日の終戦記念日、母に戦争中の話を改めて聞いてみた。
「壮絶な空襲の中を逃げ回り、命からがら生き延びたんだよ・・・」

それを聞いて彼女は思ったそう。
だから私が今いる、と。

「ありがとう。」

感謝の言葉を母に伝えた。
照れくさかったけど、その言葉が言えてよかったです。

 

素敵なエピソードでした。

 

 

★★★

 

 

そしてもう一つ。

昨日の夕方、驚く報道。
安倍首相が持病悪化のため突如辞任を表明。
私も講座の前、安倍首相の会見をリアルタイムで拝見。

 

印象的だったのが、安倍首相、会見の最後に頭を下げて、
「国民の皆さま、8年もの間、本当にありがとうございました。」

 

原稿の言葉ではなく、
安倍さんの素の言葉でなんかジーンときたのは私だけだったのかな。

広く世界中を見渡せば、死ぬまで権力の座にしがみつきたいようなリーダーが山ほどいる中で、一国のリーダーが不可抗力な病魔により志半ばで辞任を表明したのは、苦渋の決断だろうと思います。

その上で、国民に頭を下げて感謝するリーダーの姿勢。

こちらこそ、ありがとう。
庶民には知る由もない相当のプレッシャーや孤独との闘いの日々だったことでしょう。
政策の全てに賛同していたわけではありませんが、安倍さんがリーダーだったからこそ、この国の今があります。
それは経済的な指標を見れば全て表れています。

本当にお疲れ様でした。

 

 

★★★

 

 

私は同じ日にたまたまあったこれら2つのエピソードから、

この国の美徳を感じました。

なんか日本人でよかったなと。

先人への感謝。
国民への感謝。
”ありがとう”って改めてとても人間らしい素敵な響きがある言葉です。

一方で、残念ですがSNS上で辞意表明した安倍さんを速攻で批判した政治家も。
政治的な意見は違えど、同じ国民としてまずはお疲れ様でした、そう労える気持ちをもった大人が増えて欲しいものですね。少し残念に思いました。

私も美徳なんてまだまだ持ち合わせていない修行中の身ですが、
もっと感謝することならできるはず。

よく”他人と過去は変えられない”と言われます。
だから変えられることに注力しよう、
というおなじみの自己啓発的なメッセージがありますが、

 

ふと思いました。

変えられないものには「感謝」で付き合おう、と。

 

美徳ってそういうことなんじゃないかな。

たぶん思っている以上にありがとうはまだまだたくさん言えるよね。

この国の美徳を静かに実践し、
次に引き継げるような生き方をしていきたいと感じた夜でした。

 

今日も読んでいただきありがとうございました!

 

 

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