人は見たいものしか見ない生き物、とよく言われます。
あなたはふだん色々なことに気づける人でしょうか?
それともその逆?
仕事においては、相手や物事の小さな変化に気づける人の方が良い仕事につながると思います。
経営者が社員に求めることも「気づけるようになって欲しい」そう聞きます。
今回は誰でも気づける人になるシンプルな方法をお伝えしていきます。
では解説へ。
セブンイレブンの看板を描いてみてください
コンビニ店舗の入り口の上に「7」の看板があります。
その7以外に何が書かれているか、分かりますか?
「・・・何か英語が書いていたような」
そうです。
思い出してみてください。そこに何と書いていたでしょう。
「・・・・???」
ですよね。
中には書けたよ、という方もいるかもしれません。
講座でよく問いかけますが、ほとんどの方は書けません。
なぜでしょうか。
セブンイレブンなんて今まで何度も何度も行っているのに。
何回も看板「見ているはず」ですよね。
結論を言えば、
”視界には入っているけど、見えていない”から。
見ようと関心を思わなければ、ないのと一緒。
そういうことです。
ちなみに。
7以外に書いてあるのは?と問うと、
記憶をたぐり寄せて「ELEVEN」と書ける方は割といます。
素晴らしい、よく見ていますね。
でも。
本当はちょっと違うんです。
ネタばらしをします。
よかったら次にコンビニに行ったら実際に看板を見てみてください。
「ELEVEN」ではなく、
「ELEVEn」という表記なのです。
つまり、最後のNは小文字のnなのです。
何で小文字?と思われた方はネットで調べてみてください。
ここでは割愛しますが、
人ってほんとに興味関心のない物って見えていないんですよね。
それこそ何万回目の前を通過したとしても、です。
見たいものを見る生き物、それが私たち^^
逆にいえば、興味関心があればガッツリ見えますよね。
好きな子のことになるとちょっとした変化でも見逃さない。
5G並の情報通信力を発揮するのが私たちです(笑)。
意識するって大事ですね。
一つの事例として挙げてみました。
気づけるようになるたった3ステップとは?
ではどうしたら、気づけるようになるのでしょう。
私自身、気づけない鈍感さがフラれる理由になるくらい
若手の頃は気づけない人間でした。
よく言えば、大らかさ溢れる奴なのですが(笑)。
しかし、仕事において言えばハッキリ言って損をしています。
気づけないことは。
・提案書に記載した数字のミスやちょっとした誤字で
大事な商談をフイにしてしまったこと。
・顧客の表情が(あとから考えれば)みるみる硬くなっていた
のにプレゼンを平然と続けていたこと。
・部下の無言のSOSに全く気づけていなかったこと
などなど失敗はたくさんあります。
そもそも気づきとは個人的なもの。
後天的に鍛えられるものだとは思わない方も多いかもしれません。
しかし違います。
断言しますが、
今からいくらでも鍛えていくことはできます。
ではどうやって?
ふだん仕事や日常の中で鍛えられます。
私なりに今も続けている3つのコツをご紹介しますね。
①あらゆることに「感想」を持つこと
本当は「意見」と言いたいところですが、
いきなり「意見を出せ!」となるとウッとなりますよね。
意見の前には必ず感想があります。
感想なら気軽に言えるでしょ。
ニュースをみて、会議に出て、今日1日の終わりに。
あらゆることに感想を言ってみてください。
もちろん夕ご飯を作ってくれた奥さまにも忘れずに。
もちろん高尚な感想である必要はありません。
最初は小学生のような感想からでも大丈夫です。
「私は、どう思う(思った)のか?」
この問いかけに答えていく。
試しに今から寝るまでの間に10個以上、感想を言うことを目指して
過ごしてみてはいかがでしょうか。
シンプルに量産がポイントです。
これが気づけるようになるための第一歩です。
②感想を「2種類」に分けていく
自由に感想が出るようになってきたら、
次のステップは「分類」を意識します。
ここで私のおすすめの分け方とは、
・共感😀
・違和感😞
たった2分類です。
いつもものごとはシンプルにいきましょう。
なぜこの2つなのか。
端的にいえば「気づきとは、心の動きだから」です。
つまり、自分の心が動いたことを言語化していく習慣に他ならないのです。
心が動く時とは、何かに対して
・共感(いいね!そのとおり!というプラスモード)
・違和感(よくわからないけど何かしっくりこないというマイナスモード)
のざっくりどちらかなわけです。
自分の感想をこの2つに仕分けしながら出していく。
両方の仕分けBOXを用意しないと、私たちはプラスモードに偏ります。
プラスでもマイナスでも自ずと、
それって「何でだろう?」という自分ツッコミが生まれてきます。
この自分へのツッコミ、つまり疑問を広く持つことが大切なのです。
感想)「このお店のメニューは興味深いなぁ」
疑問)「何でだろう?」
理由)「そうか!すべて何かと何かの組み合わせにしているからだ!」
(exアイスクリーム×オクラってどんな味??)
疑問を持つと人はスッキリしたくなるので、
人に聞いたり、自分なりに調べたり、周囲を見渡したり、、
自然と動き出します。
何でだろ?
それって何でだろ?
それって何でだろ?
なら、どうすればいい?
・・・・
こんな自問自答が続いていくわけです。
ひたすら「何でだろう?」と考え続ける。
すると、単なる感想が「意見」に進化しているはずです。
共感だけはありません。
違和感も何でそう感じるんだろうか、と自問自答していくことで
単なる不平不満で終わらせずに、成長につながる学びの材料としていくことができるのです。
③ノートにメモする
やっぱりそこですか!と(笑)
たった5分前に気づいたことでも私たちはあっけなく忘れてしまいます。
1ヶ月前に気づいたことなんて1ミリも覚えていません(笑)
もったいないと言うか、悲しい。
でも。
記録をとっておけば、何度でも1つの気づきを活用できます。
時間を置いて見直すと、他に転用するアイデアが湧いたり。
他者に手渡すことだって容易になります。
専用の気づきノートを1冊用意してどんどんそこに書き込んでいく。
使い方は自由ですが、
例えば見開き2ページを1日分として、
左側を「共感」スペース、右側を「違和感」スペースに分けたりすると視覚的に後から見返しやすいです。
<参考までに書く手順>
1、共感(違和感)の事実・出来事を書く
2、「何でだろう?」の自分ツッコミをしながら
3、矢印を引いて理由を書いていく(深掘りしながら)
それだけです。
余白は気にしません。むしろ余白を残すのがポイントです。
後から見返した際に転用できるアイデアを書き込んだりできるので。
結局、書けか(笑)
そう思われるかもしれませんが、
もしあなたが仕事で実力を上げていく近道を知りたいならば、
私の経験上、こう実感しているのです。
曖昧な「記憶」に頼るな「記録」に頼れ!と。
記録がないから進歩がないのです。
記録がないから再現性がないのです。
記録がないからアイデアが少ないのです。
日々気づいたことをコツコツ記録しながら、
ノートを何度も見返して見てください。
たった1つの気づきが今目の前にはだかる壁を突破する黄金のヒントになる。
そんなことしばしばありますから^^
ちなみに「スマホのメモでもいいの?」と聞かれます。
スマホでももちろんOKです。
でも、個人的にはノートに手書きをおすすめしています。
理由は、スマホやPCだと言葉を選ぶからです。
それっぽくカッコつけてしまいます。
誰に見せるわけではないけど、外向けの言葉になりやすい。
その点、手書きのメモだと
「腹立つ!むかっ!」とか殴り書きします。
感情も丸出しで書くからこそ、そう心が動いてしまう理由にも
本心で答えられるのです。
つまり内側のそのままの言葉が使えるようになる。
まぁどっちもお試しください。
理屈より実践です。
気づいたことをメモしていきましょう。
「気づき」とは”自分の頭で考えて、動ける人”になる近道
先にも書きましたが私は元々鈍感な奴でした。
20〜30代の会社員時代は特に。
でも上記の3ステップを習慣にしながらかなり変化してきたかなと思います。
まだまだですけど。
今大きな時代の変化の中で自営業として食べていけるのは、
「気づき力」をある程度鍛えているからに他なりません。
様々なことに気づけなければ、一個人などあっけなく滅びます(笑)。
しかし、気づける力さえあれば、
どこまでも自分を成長させられるし、
実力を上げていく可能性は無限大、そう思っています。
先行き不透明で、正解なんて誰もわからない時代において
活躍できる人って結局、「自分の頭で考えて、動ける人」です。
会社員でも個人事業でもフリーランスでも同じです。
私のように、これから自分の足で腕で生きていきたい。
少なからずそう思っているなら、ぜひ「気づき力」一緒に鍛えていきませんか。
「気づき」がやってくるのを待つ、のではなく自分から取りにいく。
そんな新しいルーティンによって自分を創っていきましょう。
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2020年も残り100日を切りました。
「ひとり気づき習慣100日プロジェクト」の始まりです。
まずはノートを1冊用意してください。
1日10個ぐらいを目安に書いてみてください。
よかったら個人的にアドバイスもしますので^^
トリガーとなる質問です。
・今日、嬉しかったことは何ですか?(どうして?)
・今日、なんかしっくりこなかったことは?(どうして?)
それでは!