本年初、涙腺崩壊
人は「逆転」という言葉に何か奇跡的なものをイメージします。
でも、フタを開けてみればその多くは奇跡なんかじゃなく、当事者たちの地道な行動であることを私たちは知っておく必要があるように思います。
NHKで「逆転人生」という感動しスカッとする番組があることをご存知でしょうか。
昨夜放送された内容は、
貧困連鎖という問題から年間で退学する生徒が100人弱もいる大荒れだった西成高校を、大変革していく教師たちの逆転劇。
生きる希望をなくしている子供たちに、未来を生きる勇気と知恵を与えていく過程が描かれます。
諦めずに行動し続ける先生たちの姿と生徒の変化を追った真実の物語です。
あまりの感動に今朝、こんなツイートをしました。
昨夜のNHK「逆転人生」に涙腺崩壊。
西成高校の先生方が取り組んできた生徒への諦めない下支えの姿に胸を打たれました。スタジオゲストの前田裕二さんの「稼ぎ方を教えに行きます!」との言葉もよかった(行きたい、じゃないところが^ ^)#逆転人生 #前田裕二さん
— こまさん@たのしいメモライフ(Komagome Hiroaki) (@komanote518) January 26, 2021
たしかにワタシの涙腺、みごとに崩壊しました。
今日は、この感動をもう少し丁寧に伝えておきたい!
何かを伝える(教える)仕事をしている人なら必見です。
というか、すべての大人たちに観てほしい素晴らしい内容でした。
(こういう番組をたくさんやってくれるなら受信料も納得いきます^^)
深夜に録画しておいたものを観たのですが、観た後もすぐには寝られないほど目が覚めてしまいました。
内容は、教師と生徒(とその家庭)のお話。
要するに、子供たちは決して悪くないのです。
すべて大人たちが作ってきた環境こそ根底の原因。
その結果として、今いる子供たちにひとつの現象が起きている。
そう、原因と結果。
そこに気づいた大人たちが今度は変えていかなければならないのです。
「子供たちの未来のために、ワタシに何ができるのだろう。。。」
考えさせられました。
胸を打った点を大きく3つに整理すると、
①諦めない教師(大人たち)の覚悟
②これまでの延長線上ではない視点と発想
③役割をはるかに超えた粘りの行動
①諦めない教師(大人たち)の覚悟
もしワタシが教師をしていて、大荒れの学校に赴任したら?
ちょっと頑張るかもしれなけど、途中で虚しくなって諦めるかもしれない。
しかし、西成高校に赴任した教頭先生(当時)は、諦めなかった。
「ここで自分たちが諦めたら、終わりだ。」
その覚悟。
なかなか持てないですよ。
目をつぶって異動するまで待つ、という消極的な選択肢もあったはず。
でもあえて困難な道を選んでいく。
何かを成し遂げるには、まず「覚悟」を持つこと。
そして、何度もその覚悟を持ち直すこと。
放送の中で、その諦めない覚悟の大切さが伝わってきました。
②これまでの延長線上ではない視点と発想
西成高校に通う生徒の多くには、貧困問題やシングルマザー、育児放棄など家庭の問題が横たわっていた。
学校内のことだけではなく、家庭の問題まで踏み込んで理解した上で「何を教えるか」を再考する教師たちの姿が放送内では描かれています。
600家庭を訪問してみてわかった、とかさらっと言うのですが、ものすごい行動量です。
その上で、出した結論が、
「まず生徒が自分たちの置かれている現実を直視し、理解させていこう。
そこからなんじゃないか?」
・なぜ貧困が生まれるのか?
・ワーキングプアとは?
・ネットカフェ難民って?
・女性を支援する法律、制度って?
「反貧困学習」と名付けて、自分たちの置かれている現状やそこからどうすれば抜け出し明るい未来に変えていけるのかを一緒に考えていく授業。
過去の延長で仕事(授業)を考える、まさに「さばく」「こなす」仕事ではなく、
目的から逆算して意味や価値ある行動を選択する。
どんな仕事においても大切な考え方です。
素晴らしい取り組みだと感動しました。
学習指導要領にただ添って授業をするのではなく、
未来をたくましく生きていけるように支援していく。
それこそ、ほんとうの教育であるべし。
(そんなことを思いながら、ワタシは拍手していました)
学校の先生は、実はそんなこともできるんですね。
先生という存在の印象が変わりました。
③役割をはるかに超えた粘りの行動
突然、母が子供を置いて出ていく。
にわかに考えにくいことですが、悲しいかな事実。
たとえ高校生でもまだまだ一人では生活していけません。
2、3日何も食べずに、外で寝泊まりする生活の生徒。
一人のケースとして紹介されます。
教師は、見捨てないのです。
その生徒を。
区役所に相談し、保証人になり、アパートを借り、毎朝起こしに来る。
その時お弁当を携えて。
「中退するなんて、先生絶対に認めへんでぇ!」
そこまで本気で怒り、行動してくれる教師がいたのです。
その彼は今、立派に会社勤めをしていました。
もはや先生を越えた、恩人。
なにか自分ごとに置き換えて人生を振り返ると、
まだまだ勝手に自分で役割や思考行動を制限しているなぁと。
ワタシはこーだから。
それで、「あー無理だ」と諦めてたり。
そんな枠、今すぐぶっ壊した方がいいですね。
もっとできることはたくさんあるんじゃないの?
粘れよ、もっと!
そんな声が心の中で聞こえてきました。
まず知ることから始まる
なかなか衝撃がある内容でした。
貧困の連鎖がどう子供に影響しているのか。
わかりやすい番組構成でした。
同じ日本、しかも私が住む同じ大阪の実態に、衝撃を受けました。
ちなみに・・・
2016年に発表された世界の貧困率比較では、日本は世界で14番目の15.7%となっています。
先進国の中では、中国やアメリカに次いでなんと3番目。
先進国の中でも実は、日本って貧困率が高いことがわかります。
そして日本の子供の貧困状況は、7人に1人の子供が貧困状態にあるそうです。
ひとり親世帯(特に母子家庭)の貧困率が高い傾向。
理由としては、子育てと仕事の両立が難しいため、正社員ではなく非正規で働くことを余儀なくされているため・・・
ネットで調べるとわんさか出てきました。
なにごともまずは知るって大事。
そして同時に、希望も感じました。
同じ大人でも、そういった問題から目を背けることをせずに立ち向かっている人たちがいる。
子供たちを救っている大人たちがいることに。
そして「逆転人生」のように、そういった事実や活動をわかりやすく番組化してくれる方々がいることに。
こんな番組なら、喜んで受信料に納得しますよ^^
(まだ言うか!)
で、どうする?
観て、「あー感動した」で終わりたくない気持ちがあります。
感動したら、行動する。
これがワタシのモットーです。
番組にスタジオゲストで出ていた経営者の前田裕二さんが、
「稼ぎ方を教えたい。ボク教えに行きます!」とおっしゃっていました。
行きたい、という曖昧な言い方ではなく、スパッと「行きます!」がカッコよかった。
ではワタシなら・・・
・情報の整理の仕方、
・言葉の使い方、
・文章の書き方
・思っていることを言語化し、伝える方法
・メモ書きの技術
あたりか。
これらは大人のビジネスパーソン向けですが、
高校生向けとか子ども向けバージョンを作ります。
そして、子ども向けは【無料で】手渡していく。
そんな構想が浮かびました。
各所に相談します。
で、やります。
あなたもぜひご自身の目で「逆転人生」を観てほしい。
何かを感じるはずですから。
そしてもし、心が動いたなら・・・・行動しましょう。
未来をつくるのは、大人の仕事です。
大人は誰しもみな「教える人」です。
それでは、また!