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過剰な近道を求めなくていい

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今更ですが、グーグルマップってどんどん進化していますよね。

オッと思うような裏道をどんどん勧めてきます。
勧めるというか、もはや「最短行けよ!」という感じ。

もちろん目的地に向けた最短距離を教えてくれるのはありがたい。
たまに車を運転しながら使っていると「え、ここ通れるの?」というほどの狭い道へ誘導されることがあります。

以前某県を走っていた際「どう見てもここ私道だろ」と思うような細道にいざなわれた時にはちょっと焦りました。
(そんな時に限って、対向車が来たりするものです)

最新のテクノロジーは、人間では不可能な「ゴールまでの最短距離」を瞬時に教えてくれるようになっています。

いつの間にか、ドライブで道に迷うことなんてなくなりました。

「Fast is better than slow.(遅いより速い方がいい)」

 

Google社の社是にありました。

やっぱり。
たしかに体現している。

しかし、人生という地図に関しては「過剰な近道」は求めない方がいい。
そう私は思っているのです。

なぜなら「迷うこと」でしか、自分の道というのは見つけられないからです。

若い頃は、賢い人に憧れていました。
最短距離で要領よく目的地に行けるような直線的、効率的な生き方。
スマートじゃないですか。

私のような真面目だけど、不器用で、どんくさい人間は、仕事でも恋愛でも真っ直ぐ行くことなんて少なくて、ジグザグで失敗は付き物。

一発で何かがうまく行くことなんて、ナイナイ。

いつも振り返ると遠回りを余儀なくされてきました。

まさに「曲線で非効率な生き方」です。
途中で何度も道に迷って、途方に暮れたり。
なんでも成し遂げるのに、時間がかかるのです。

しかし、今となっては非効率にしか生きてこられなかったことを悔やむことはなく、むしろそれで良かったと思います。

いろんな非効率な経験は、後々血肉となって生きてくるからです。

あえてその遠回りの生き方をおすすめしたい。
人生は、途中で迷って立ち止まっても大いに結構なのです。

繰り返しますが、人生では「迷うこと」こそが必要だから。

迷いの中から人は自分のルートを見つけていくんだと思うのです。

人生という地図においてはグーグルマップのようなものは不要です。
過剰な近道を求めなくていい。

曲がりくねった経験、立ち止まる経験、時に途方に暮れる経験でこそ、心の体幹はつくられます。

道に迷うと、急に周りの景色を見るもの。
そして、目的地を思い出し、そこに向けて歩いている他人に話を聞いたり、星や山や川の流れを頼りに方向性を見出し(いつの時代?)試行していくわけです。

あなたは周辺の景色をゆっくり見ていますか?
今、何が見えていますか?

上手くいかないことからこそ、多くを学べるのです。

何度も「ちくしょー」と心の中で叫びながら、その強烈な悔しさや恥ずかしさの中から何かを鷲掴みする学びです。

最初はなんだかわからない気持ちが先立ちますが、時間が経つとそのモヤモヤが知恵に変わる瞬間ってあるように思うのです。

「あ、あれってそういうことだったのか!」という強烈な気づき。

暗黙知から形式地へ。
失敗や恥ずかしい、悔しい体験はまさに暗黙知を溜め込んでいるようなもの。

 

「たった1分で○○」
「これをするだけで○○」

こんな構文が毎日のように目に飛び込んできます。
つい心がひかれるなんでもハックな世の中です。

でも、そんな近道ばかりを求めている人には、正直人としての魅力(奥行きや深さ)をあまり感じません。それは私だけでしょうか。

先に述べたようにナビやマップが進化する時代、何も考えなくても努力しなくてもドライブはできるようになりました。

自動運転で、本当に何にも考えずに移動できる時代は時を置くことなくやってくるでしょう。

超便利な反面、人間の大切な脳の一部は退化していきそうです。

ドライブはいいとして、人生というのは自分で自分のルートを見つけるほかありません。
その能力だけは、退化させてはいけませんよね。

「今、迷い中?」

最高です。
自分のルートを見つけるチャンス到来ですね。
迷うこと、立ち止まることを自分に許可しましょうよ。

「Slow is better than fast.(速いより遅くていい)」

 

それでは、また!

 

 

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