自分の意思を伝えたい、思いや考えを交換したい、人とつながりたい。
ぼくたちはそんな基本的な欲求をもって生まれてきているのだと思います。
他者と意思疎通を図る中に、人として生きている喜びが湧いてくるようになっているのです。
このことを前提とするならば、
伝えるという行為は、積極的にやっていく方が何かと元気になれますね、というのが今回のお話です。
たとえば「起業する」という行為とは一体何なのでしょうか。
たぶん、こうです。
「世の中にどうしても何か言いたいことがある人がやること。」
（もちろん、これが唯一の正解だ、というわけではないけど）
「俺のカレーは世界一美味しいんだ！ぜひみんなに食べてみてほしいのよ」（カレー屋さん）
「あのさ、ネットでサクッと済ませられる買い物の仕組みってよくない？」（ネット関連企業）
「わしらの作るネジは一度締めたら絶対ゆるまへんで」（東大阪の某ネジ製造企業）
こんな感じです。
「仕事や研修にもう分厚い資料とか、たくさんのパワポスライドとかいらない。紙一枚ありゃいい。」（←これ、ぼく）
＊
どうして起業した人の多くがパワフルで元気なのか。
それは「自分の伝えたいメッセージを広大な市場に向けて大声で叫ぶ行為をして日々過ごしている」に他ならないからです。
（もちろん、売り上げや集客など経営の悩みは尽きませんが）
そして、これは別に起業でなくても同じことなのです。
日々の暮らしの中において、人は常に何かを誰かに伝えたい欲求をもっています。
ぼくはワークショップをしていると、ある眼差しを感じる瞬間があります。
「あ、この方は何かを言いたがっている」と。
良いことですし、尊重したいと思います。
できるだけ耳を傾けるようにします。
どんどん発信、発散してもらいます。
たまには、こんな熱い眼差しの方も。
「（ははん）この方は内容ではなく、ファシリテーターとしての技を盗もうと集中しているな」と。
何かをパクろうとする人って、ジワっと熱い眼差しを感じます。
・・・ちょうど良い機会なのでそのような方に向けて（やや言いにくいのですが）大切なことをズバリ言っておきたいと思います。
どんどんパクっていいですよー！！^^
子ども時代はカンニングはダメと教わりますが、大人の学びはカンニングし放題、パクリ放題です。
いいな、と思ったことはとっとと盗んで自分のモノにしていきましょう。
ぼく自身もそうやってきましたし、社会の進化自体がパクリパクられの世界ですから、ね。
学ぶとは、真似ぶ、なり。
講師の話し方や進め方を盗む。
大いに結構ですし、何なら質問されたらぼくなりのコツを教えますし。
何かを学ぶ人、掴みたい人の背景には、「自身のテーマで世の中（誰か）に何か伝えたいことがあるんだ」ということ。
めっちゃ素晴らしいことじゃないですか！！
もう１回言います、めっちゃ素晴らしいことじゃないですか！！
＊
じぶんなんかとか、わたしはまだまだとか、まだ資格がとか、できない理由を並べるよりも、１人でも２人でもいいからあなたが伝えたいことを伝え始めたらどうですか。
どのように伝えようか、とか構成がまだまだ、とか？
それはメモ一枚で整理すればよろし。
リアルな場でもいいし、こういったnoteやSNSを通じてでもいいと思います。今できるところで、まず何かを伝え始めるのです。
自分が伝えたいテーマで、他者と意思疎通することの喜びを。
ほんの少し勇気をもって、小さなことから伝え始めてみてください。
その言葉は、あなた自身だけでなく、あなたに関わる人たちも元気になったり、救われたりするはずですから。
あなたはどんなことを伝えてみたいですか？
誰にも、伝えられることはあります。
そして、あなたのテーマを聞きたくてウズウズして待っている人は、あなたが思う以上に世の中にたくさんいますからね。
それでは、また。
