やりたいことが見つからない
大学で授業していると、学生のこの悩みってほんと多く聞きます。
就活とか行動を起こしたい(起こさないとあかん)、でもどこに向かっていったらいいのか、これから私は何をしたらいいのか。
これから進むべき道が見えない。
正直ぼくも学生の時にやりたいことが明確にあったわけではありません。
なんなら、社会人になりいい歳になってもずっとこの悩みと付き合っていたぐらいですから。
なので、偉そうにアドバイスができる立場でもないのですが、多少の人生経験を経て、1つ分かってきたことがあります。
そのことをいつもささやかにアドバイスしています。
今回はそのことを書きたいと思います。
やりたいことを壮大なものにしなければと思っていないか?
先の悩みを抱えている人の多くは、「やりたいこと」がなにか壮大なものでなければならないと勘違いしているように思います。
やりたいことは別に「今日のこと」でもいいのです。
なぜなら「今なにを食べたい?」と聞くと、「唐揚げ」とかポンと答えでてきますから。
「どんな場所にデートに行きたいですか?」
「海の見えるところがいい」
そう、直近のやりたいことなら案外ポンポンと出てくるのです。
何年も先の遠い未来のことをいきなり考えるから想像が働かなくなるのではないでしょうか。
ぼくだって、10年後どうしたいかなんて具体的なものは一切思いつきません。せいぜい家族がみんな幸せで、笑顔あふれる毎日を、という初詣でお願いする時のような抽象的な言葉しか思い浮かびません。
でも、今食べたいものはなに?と聞かれたら即答できます。
近所に新しくオープンしたタコ焼き屋さん「道頓堀 赤鬼青鬼」です。
小さなやりたいことを否定しない
「新しくできたお店に行ってみたい」
「海を見に行きたい」
「たこ焼きが食べたい」
こういったことでも「やりたいこと」には変わりありません。
そう、ぼくがアドバイスしていることは、小さなやりたいことをたくさん表に出してみたらいいのでは?ということです。
もちろん、書き出すのがオススメです。
いきなり壮大なものでなくていいのです。
他人に評価されるような素敵なものでなくていい。
小さなやりたいことなら、正直な気持ちで出しやすいはず。
じぶんの中にある小さなやりたいことを否定しないでほしいのです。
今日やりたいことだったら「あるある」となりませんか?
そこをないがしろにしてしまうと、その先にある大きなやりたいことが出にくくなります。
試しに、何か1つ小さなやりたいことをやってみてください。
ちょっとブログを書くとか、ちょっと筋トレするとか、ちょっと掃除するとか、ほんの小さなこと、でも、やりたいことです。
すると、「あ、次はこれをやりたい」「今度はこれを・・・」と次々とやりたいことがわき出てくると思います。
その先につながっていくのです。
身近なやりたいことをまずはやってみる。
情熱の火種は、小さなやりたいことの中にあります。
そして、それはあなた自身の足元にあるものです。
お金にならなくても焦らない。
人に評価されなくても焦らない。
経験がなくても焦らない。
「なんかよくわからないけど、やりたいんだよね」
そこからにじみ出てくるあなたの情熱を大切にしていくといいと思います。
「この週末にやりたいことは何ですか?」
小さなことをじんわりと大切にしてみてくださいね。
それでは、また。
もし私が20代だったら、たぶん相談していたと思います。
キャリアは一人で悩まないことが肝心です。
キャリアにもっと納得感を。【ニューキャリア】