くらし

否定語ではなく、肯定語で締めくくるべき理由

たまに路線バスに乗る際、お恥ずかしいのですがいまだに少し不安になる自分がいます。
というのは、バスの中で降り口に行くタイミングでいつも焦ってしまうからです。

電車と違って、停車と発車の時間があやふやなバスの場合、「モタモタしていたらすぐ発車してしまうのではないか?」「他の乗客にも迷惑をかけそう」とつい思ってしまうのです。

先日も立ち上がるタイミングが早くて、運転手さんから「走行中は立たないでください」と注意されました。

「じゃあ、いつ立てばいいんだよ」という心の中でボヤキが発生している最中、運転手さんはおだやかにこう続けました。

「走行中は席を立たないようお願いします。バスが停止してからゆっくりお立ちくださいね。」

なんか普通のことを説明されたように思いましたが、ほのかな安心感が宿りました。そしてフッと気づいたのです。

「肯定語で締めくくられる説明に、人は納得しやすい。」

何か説明するときには、否定語ではなく肯定語で締めくくること。

「Aではなく、Bである。」

これって説明する際の大事なキホンといえます。

しかしながらこのシンプルなルール、ぼくも含めて意外とできてないのかもしれません。

なぜか?

じぶんの頭の中で「Bである」というのが前提になっている場合、当たり前すぎて端折ってしまったり「言わなくてもわかるでしょ」と思ってしまい、結果として「Aではない」と否定語で終わってしまうからです。

なぜこの人に何度も説明しても動かないのだろう。
なぜこの決まりごとを守らないのだろう。
なぜ相手は動かないのだろう。

そんな悩みがあるとしたら、もしかして「じぶんの説明は否定語で終わっていないだろうか、肯定語でちゃんと締めくくっているか」を確認してみると解決の糸口になるのかもしれません。

「廊下は走るな!」より「廊下は走らず、歩きましょう」の方が穏やかに心に届きます。

「ここは飲食厳禁!」より「飲食はここではなく、ロビーにてお願いします」の方が人は納得し、動くでしょう。

もちろん、すべての人が納得するわけではないと思いますが、伝わる(動く)度合いは断然高まるはずです。

子どもに対する場面でも同じです。

つい「うるさい!」ときつく否定語で言ってしまうことがありますが、肯定語で締めくくるというルールに沿えば、「静かにしよう」とか「ネズミさんの声でね」と伝えた方が効果的でしょう。

否定語ではなく、肯定語で締めくくる。
それだけでなんかイイことが増えそうな気がしませんか?

とはいえ、ぼくたちは3歩あるいただけで大切なことを忘れることもある悲しき生き物でもあります。

普段から、意識して肯定語で会話する練習をしたいものです。

たとえば今日「何食べたい?」と聞かれたら、

「ラーメンでもないし、牛丼でもないしなぁ・・・なんだろう、なんでもいい」とかあやふやに返したりしないことです。

「寿司がいい」と言い切りましょう。
(別に寿司でなくてもかまいませんが)

「飲み会に行かない?」と人から誘われて、ちょっとそれが難しい場合には、「ごめんなさい、ちょっと参加できません」と否定で終えるよりも、

「今回は難しいけど、来月なら行けるので誘ってくださいね」と伝えてみましょう。

とにかく「説明=否定語ではなく肯定語で締めくくる」こと。

このメリットは、「相手の納得につながり、円滑な人間関係をつくる」だけではありません。

なによりも「じぶんの考えに白黒をつけること」につながるのです。

この時期、あなたが本当にやりたいのは、じぶんの考えひとつひとつにケリをつけていくことなのではないでしょうか。

「Aではなく、Bである。」

じぶん自身に対しても否定語で終わらせずに、ぜひ肯定語で締めくくってみましょう。

Aではなく、
Bでもなく、、
Cでもなく、、、◯◯だ!

ケリをつけるのに、多少時間がかかってもいいと思います。
頭や心の整理がはかどることで、前向きなじぶんを取り戻していくはずですから。

あなたの毎日が肯定語によって締めくくれるよう心から応援しています。

それでは、また。

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