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【就活で大事なのは自己アピールではない】8割が見落としている自己PRの書き方ポイント解説

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この記事では、

“とりあえず自己PR を書いてはみたものの、これでいいのか不安・・・”

“正直、何を書いたらいいのか分かっていない・・・”

“もっと魅力的な自己PR にするには・・・“

といった悩みに答えていこうと思います。
(本ブログ読者に就活生はほとんどいないと思うのですが・・・)

私はずっと組織や人材開発の世界に携わって、近年では大学で授業をする機会もいただいております。

就職(または採用)に関する相談も多く、3月に入ったこのタイミングで一度ブログに整理しておこうと思いました。

ポイントは「自己アピールと自己PRの違い」です。
ここをしっかり押さえると確実に採用担当者の印象は変わります。

では、解説します。

 

8割の人が自己アピールに終始している

なんとなく同じだろ、と思っていませんか?

これまで、採用面接で履歴書やES を見てきた経験から言うと、
大袈裟に言えば、8割が【それ、自己アピールやで!】です。

たぶん自己アピールと自己PRの違いをそもそもわかっていない。

「え、だいたい同じでしょ!?」

もしかしてそんな感覚でやっていませんか。

仕事上、採用する側の人事の方ともお話する機会があります。
正直人事の人ですら、明確に違いを分かってないなと感じることもあります。

この2つの言葉、語感は似ていますが、
意味は大きく違います。

就活生がするべきは、自己アピールではなく、自己PR (ピーアール)です。

ここでPRとは、パブリックリレーションと云々(うんぬん)かんぬんと始める気はありません。意味合いの違いを押さえて「実践できればいい」ので。
(気になる方はググってください)

これを読む就活生の方がすぐ役立てられることをざっくばらんに書いていきたいと思います。

 

では、結論をズバリ言いますね。

自己PRで最も重視しなければならないのは、ベネフィット(利益)です。
つまり、『あなたを採用したらどんな”イイこと”がうちにあるの?』に答えること。

ちょっと解説します。

2つの違い

自己アピールとは、自分目線で自分のことを一方的に主張することです。

自己PR とは、相手目線で自分がこんな風に役立てられることを伝えることです。

例えば、サッカーの試合でプロの選手が倒されたとき、審判に両手を上げてアピールするシーンがありますよね。
「オイ!今のファールでしょ!」と熱くなって詰め寄ったりするの、見たことありませんか?

あれが自己アピール。アピっちゃっているわけですね。

就活の場面で言えば、

「私は○○です!」

相手からすれば、「・・・で?」

主張の解釈は、相手に丸投げなのが特徴です。
サッカーなら審判に丸投げせざるを得ませんが、就活においてはかなり愚策になります。

やるべきは、アピールではなく、しっかりPRすることです。

自己PRはこんな感じになります。

「私は、○○ができる。

だから、あなたに●●をもたらすことができます。

相手への一方的な丸投げではなく、相手に「こう思って欲しいこと」を促しています。

だから、あなたに●●をもたらすことができる=ベネフィットです。

解釈の方向づけをされた相手は「ほう・・」と思うでしょう。
受け手目線で言葉を伝えるのが、自己PRなのです。

比べてみましょう。

<自己アピール>
「私は○○の経験があります。」

<自己PR>
「これまで○○してきた経験が貴社の・・な場において、・・な形で活かせる自信があります。」

あなたが面接官なら、どちらの人が仕事できそうと感じますか?

繰り返します。
あなたが考えるべきことは、「自己PR」です。

コミュニケーション力も変わります

自己アピールと自己PRの違いは就活に関わらず、様々な場面でいかせます。
いくつか例を出して見ていきましょう。

例)お見合い

<自己アピール>
「私は料理が得意で、料理教室にも通ってるんですよ〜」

 

<自己PR >
「私はパートナーにいつも美味しい料理を食べてもらいたいから、最近、料理教室にも通ってて、今では結構自信あるんですよ〜

あなたならどちらの方の印象が残りますか?

例)セールスパーソン

<自己アピール>
「当社の○○は・・・説明・・・という商品です。」

 

<自己PR>
「当社の取り扱う○○は、御社における・・に対して、・・のように活用していただくことで・・といった形でお役に立てると思います。」

どちらのセールスパーソンから買いたくなりましたか?
「ジャパネットたかた」のプレゼンで思わず買いたい気持ちになってしまうのは、ベネフィットをわかりやすく伝えているからです。

では、就活の例

<自己アピール>
私はサークルの副部長をしてきた経験から協調性があります。
この強みを仕事に生かしたいと思います。

 

<自己PR >
ホームセンターで3年間バイトをしてきた経験を、「御社の幅広い年齢層のお客様に対する柔軟な対応という形」で活かす自信があります。

あなたが採用担当者だとしたら、どちらを面接に呼びたいでしょうか?

ポイントは、相手目線で”イイこと”(=ベネフィット)を提示できていること
あらゆるコミュニケーションが相手目線でできると円滑になるってわかりましたでしょうか。

結局、採用担当者が知りたいこととは?

自己PR とは何のためにやるのか

相手は、決して過去の華々しいバイト経験や部活の実績を知りたいわけではないのです。
ここを学生は誤解しがちです。
華麗な経験や実績がないと、悩んでいませんか?

最も知りたいのは、

結局あなたは、うちの会社で活躍できる人なのか?

という未来のベネフィット。
それを一番知りたいし、確認したいのです。

ここをしっかり理解してもらえると、履歴書や面接が変わってくるはずです。

よく、「自分の強みは〜」と言いますよね。
ここでいう強みを私はこう定義しています。

 

強み=相手へのお役立ち最強ポイント

 

どこまでいっても相手目線を忘れてはなりません。
自分の強みをひとりよがりに言うのではなく、相手が欲しかったことをプレゼントするつもりで伝えるのです。

「そう、ソレソレ!それがうちに欲しかったのよ!」

相手が何を欲しがっているのかを知る

ならば、これは必須ですよね。
彼女や彼氏へあげるプレゼントも、何気なく事前に聞いたりして把握するのと同じです。

就活でいうなら、ほぼオープン情報として企業HPなどに載っています。

・欲しい人材像、や求める基準
・中期経営計画などから、最も力を入れたい事業について
・そこで働いてる人たちのコメント

転職サイトや口コミなども見ておきましょう。
より具体的に、そこで活躍している人たちの特性がわかります。

そこまで把握した上で、自分のお役立ち最強ポイントとして結ぶのです。

例えば、こんな感じです。

(・・・・前段省略)
これらの経験から、貴社が最も力を入れている○○事業における新規顧客の開拓
に、私の「やり遂げる力」で貢献できると自信をもっています。

 

まとめ

自己PR で最も重視しなければならないのは、ベネフィット(利益)です。
つまり、『あなたを採用したらどんな”イイこと”がうちにあるの?』に答えること。

ご理解いただけましたか?

そんなこととっくに分かっているよ!という学生ならOK、その調子で頑張ってください。

でも、ぼんやりしたままやっていたという方は、いますぐ修正してみてください。
ベネフィットがない、あるいはざっくりしてぼんやりしたものになっていると思います。

できたら、親でもいいし、周囲の社会人に見てもらい、フィードバックをもらってください。それが何より進歩します。

自己PRは磨いていくもの。
修正しまくり、磨いて磨いてから提出してくださいね。
あきらめないで、頑張ってください!

それでは、また。

①自分という商品の機能説明(バイト、サークル経験や実績)でおわらないこと
②私を採用すると、“こんなイイことがあります”が一番大事
③求める人物像、基準や事業、仕事内容を理解し自分の強み(=お役立ち最強ポイント)が生かされるように結論づける

Good Luck!!

 

 

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