週末にたまたま観たTV番組「新婚さんいらっしゃい」がとてもよかった。
まず久しぶりに見た桂三枝師匠の老化に驚きでしたが・・
番組はスペシャルだったのか、昨年M1王者のミルクボーイがゲストでした。
前半は、それぞれの新婚生活についてのアレコレで盛り上がり。
楽しい内容でしたが、言及したいのは後半の企画。
どんな内容かというと、
今年コロナで結婚式を泣く泣く断念した一般の新婚さんに募集をかけて、
抽選で1組でしたが、ミルクボーイが「漫才」で2人を祝福するというもの。
選ばれたカップルは奥さんが内緒で応募。
旦那さんにサプライズしたいという粋な要望でした。
事前にミルクボーイの2人が奥さんから馴れ初めや互いの性格や強み弱みをヒアリングします。
面白いエピソードなど漫才で生かせそうな材料を仕入れ、、、
「はい、これでいけそう」と。
で、本番当日。
スタジオに嘘の「面接」ということで2人を招き入れ、サプライズで祝福!
旦那さんはもちろん驚きです。
やや落ち着いたタイミングで、2人の前でミルクボーイの漫才が始まります。
しかも自分たちのネタを取り入れたカスタマイズの漫才。
最高の祝福ですよね。
わたしも釘付けで見てしまいました。
驚きと笑いと感動で涙が込み上げる旦那さん。
視聴者の一人である私も感動してしまいました。
テレビを観て幸せを感じるなんて。
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私が思ったのは次の2点です。
①お笑いの力。やはり、笑いは多くの人を幸せにすること
私は、お笑いが大好きです。
そして本企画はテレビでないとなかなか実現できないこと。
今回のように芸人のスキルを活かして笑いを超えた幸せを生み出す企画は素晴らしい。
こんなんなんぼでも見たいものです。
特に今年は不安を煽る報道が多かっただけに。
誰かを批判したり、不安を煽るだけでなく、人の幸せや希望に貢献するキャストの使い方や企画が増えていくことを一視聴者として期待したいものです。
(あんまりテレビは見なくなりましたけど)
②型(フォーマット)の強さ
もっとも言いたいのはこれ。
ミルクボーイの漫才にはご存知かもしれませんが、共通の型でありフォーマットがあります。
彼らのことはあまり詳しくはないのですが、知る限りまだ売れていないずっと昔からあの型で漫才をしていたようです。
こんな感じです。
ボケ「オカンが好きな○○の名前を忘れた」
ツッコミ「ほな一緒に考えたげるから特徴を言ってみ」
ボケ「○○(特徴)」
ツッコミ「その特徴は完全に○○やないか」
ボケ「いやでもな、○○って言うねん」
ツッコミ「ほな○○とちゃうかー」
・・・・・と続きます。
毎度同じです。
そう、「型」が存在するのです。
○○に何か単語を当てはめるだけで、漫才が出来上がる。
なんなら素人がこの型でやったとしてもそれなりに面白くなる。
今回は、この○○に新婚さんのエピソードを当てはめていたわけです。
ユーモアと2人の良さを散りばめた漫才は感動モノでした。
型があるって最強だなぁと改めて感じました。
ミルクボーイは型にこだわり、型を磨き上げて来たからこそあの安定感のある笑いと感動を生み出せるのでしょう。
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プロと言われる人たちにはみんな「型」があります。
そもそも日本は型の文化。
型があるからいつ何時でも同じクオリティーが出せます。
日々磨けるし、修正もできる。
そして伝承できる。
私の仕事に置き換えると、思考整理も型。
仕事に型を意識する人は少ないのですが、シンプルな型を持つだけでパフォーマンスは圧倒的に変わります。
思考することや人に何かを伝えることが苦手な人ほど、型を持つと変わりますよ。
日々の仕事においても「型ってなんだろう?」と少し考えてみてください。
ミルクボーイの漫才並に、私もますます型を磨き上げていこうと思います。
型は人を幸せにできる!^^
ほな、また!