就活中の学生から講座の中で質問を受けた。
「先生(と一応、呼ばれています)、わたし長所なんてないねん。
見つけて〜」
いやいや会ったの今日が初めてだし。
ZOOMのカメラオフのままだし。
いきなり「見つけて」って・・・
「知るかー!」とおいでやす小田さんのように叫ぼうかと思う。
でも、わたしもプロの端くれ。
なんでも聞いてくれと言った手前、引くに引けない。
頭をぐるっと一周させた。
親指を描きたいなら、それ以外から書いていく。
やりたいことを見つけたいなら、やりたくないことを挙げていく。
これと一緒。
長所が見つけにくいなら、逆から考えてみる。
短所でもいいけど、次の問いかけをしてみた。
「どんな時に、よくイラっとするかな?」
「そういえば、他人が遅刻してくるのを見るとイラッとします。
○○さんがよく遅刻してくるで・・・」
あ、固有名詞は出さなくていいから(苦笑)
でも、そこだ!と。
イラっとする、怒りを感じるのは、相手のその行動が理解できないから。
なぜなら、あなたにとってはそれは自然にできていることだからだ。
そう、長所とは自分が自然にできていること。
だから本人は気づきにくいのだ。
時間を守ること、規律を持って生きられること。
つまり、それがあなたの特技であり長所と言えるんじゃないか、と。
画面はカメラオフのままだけど、自分の長所が初めて発見できて喜んでいる「うわーっ」っていう声だけは聞こえてきました。
勇気を出して聞いてみて良かったね。
今後、質問の仕方だけはちょっと考えていこう。
イラッとしたことの裏側に、その人の良さが隠れている。
あなたはどんな時に、イラッとしていますか?
せっかくなので、自分の良さを再発見できたらいいですね。
大切な人がイラッとしているときも、その人の良さが存在する裏側への眼差しを。
自分では気づいていないはずだから、そっと伝えてあげよう。
(もちろん、落ち着いてから)
言葉のギフトになるかも、です。
それでは、また。