過去や未来を思い悩むのは趣味程度にして、
「今・ここ」を丁寧に生き抜きましょう。
お手本になるのはビジネス書ではなく、子供たちです。
解説します。
10回クイズに引っかからない子どもたち
昔流行った10回クイズをご存知でしょうか。
例えば、こんな感じです。
A:「ピザって10回言ってみて」
B:「ピザ、ピザ、ピザ・・・・」
A:「ここは?(ヒジを指して)」
B:「・・・ヒ、ヒザ!!」
A:「違います〜ここはヒジ!(笑)」
というそんなやりとりをする遊びです。
ピザを何度も連呼しているうちに、そのリズムで
ついヒザと言ってしまうひっかけ問題です。
楽しくノリノリでやっているとより引っ掛かり、場は盛り上がります。
釣られまいと眉間にしわ寄せてやると引っかからないけど、場がしらける、という。
まぁ楽しく引っかかって笑いが起きていた方がいいわけですが。
当時は学生時代でした。一瞬流行っていた記憶があります。
ネット上には他の様々な10回ネタがありました。
よかったらご参照ください。
実はこの夏、家族でドライブ中に久々に子どもたちとやってみたのです。
懐かしの10回クイズを。
子どもたちはもちろん初めてで、我先にと10回を連呼したがります。
子「まずはオレ!」
私「よし、じゃあピザって10回言ってみて!」
子「ピザ、ピザ、ピザ・・・・^^」
私「ここは?」
子「ん?ひじ。」
せ、せいかい(汗)。
じゃあ次は「とうきょうこーひーを10回」
子「けっせき。」
なら次は、、
子「からし。」
マッタクヒッカカリマセン、ホワイ!?
もうこれ、やめようか。
うん。
全く釣られませんでした。
私の問題の出し方がよくなかったのもあると思います。
何となくうろ覚えでやっていたので。
でもちょっと考えてみました。
子どもたちが引っかからない理由を。
「今に集中して生きている」から
なぜ子どもたちは引っかからずにいられたか。
(あくまで私の仮説ですが)結論をいうと、
「過去の記憶をたどったり未来の予測をせず、今に集中しているから。」
ひじを指差して「ここはな〜んだ?」
これだけだと誰しも「ひじ」と素直に答えることができます。
でも、大人になると、
10回連呼中に、
あれ?これ昔聞いたような(引っかかったことあったな)とか、
あ、たぶんこの先はオレをひっかけようとしてくるな、要警戒だとか、
考えませんか?
「今、ここ」に居るのではなく、
頭の中は過去のデータベースにアクセスしたり、
色眼鏡で先々を予想したりとアッチコッチと落ち着きがなくなる。
だから、判断を誤る。
のではないか。
子どもたちは余計なことを考えていない。
過去でもなく、未来でもない、今この瞬間を生きている。
だからあれだけ元気に遊べるわけですね。
そしてエネルギーを使い果たしてぐっすり眠る。
週明けの仕事のことを考えて憂鬱になる大人とはエネルギーの置き所が違います。
大人と言ってもいつの頃からでしょうか。
いつまでも過去の出来事を重い鎖のように引きずっていたり、
未来を勝手に不安に思い、今をないがしろにしていたり。
よく言われることですが、
過去あったことは今更どうしようもありません。
今のところ、未来は誰にもわかりません。
先行き見通せないことで頭を悩ましてもしかたがないのです。
唯一できるのは、今この瞬間自分はどう生きるかだけ。
今の選択の積み重ねが未来になっていくわけです。
今ここで生きる子どもたち。
勝手に心をウロウロさせて迷う大人たち。
あなたの心は、今どこにありますか?
自分を見失わないためにやれることをやる
新型ウイルスの世界的流行は、有史史上初めて
「アイデンティティクライシス」をもたらしていくでしょう。
アイデンティティの危機。
つまり「自分を見失う時代」です。
このままで私はいいのか?生き方、仕事、パートナー・・・
自分のあり方を見失う。
そんな歴史的にみて人類は大きな混乱期に入ったと思うのです。
迷う大人がますます増えていくでしょう。
私はこの半年毎日のように
「今、自分ができることってなんだろうか?」
と空間に問いを投げかけながら暮らしています。
そのひとつが、
メモ一枚書けば頭の中を整理できるという投げかけ。
講座やワークショップを通じて「できた!^^」の創造です。
「なんだ、さっさと一枚書けばよかったんだ。」
そう多くの人に感じて前向きになってもらえたら、という願いです。
私自身がそうだったように、
迷い道に入っている人に足りないのは、地図。
自分の現在地と目的地、そしてルート。
自分の地図を取り戻す、描くための思考整理力が大切なのです。
またはその整理を手伝ってあげる存在、です。
ウロウロする大人を子どもたちは冷静にみています。
今大人に起きている事象は、数年後子どもたちに伝染していくでしょう。
良いことを伝染させていきたいもの。
大人の生き方が、今試されているのかもしれません。
私に何かズバッと打開策があるわけではありません。
今やれることを丁寧にやる、ただそれだけです。
ただ、人のために自分の時間を与えたり、
人のために自分の能力を提供しようと思います。
自分の都合だけで生きてはいけないことを背中で伝えていこうと思います。
”日本、救うぞ”
恥ずかしながら、文字にしてみました。
微力ながら、私にできることを全力で。
よりいい国、にして次に引き継いでいきたいものですね。
心からそう願う朝です。
それではまた。