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なぜ「勇気づけのメッセージ」はシンプルな言葉ほど効果的なのか?

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目の前にいる人が落ち込んでいたり、やる気を失っている時に、何か勇気づける声かけがしたい。
そう感じたことや励ました経験はありませんか?

相手からは「こんな私に励ましの言葉を何かお願いします」とはお願いされはしないでしょう。
でも、何か励ましてあげたい。
あなたのそういう気持ちは素敵です。
そして、あなたの励ましは「あるコツを押さえると」、相手にとって最高の贈り物になるでしょう。

今日は、そのコツを解説します。

 

 

メラビアンの法則

結論、「メッセージは短く」です。

なぜか?

精神的に落ち込んでいる人は大抵「いっぱいいっぱいの状態」だからです。
そんな時にたくさんの言葉を投げかけられても、しっかり受け止められる精神状態ではありません。

思考回路もクリアな状態ではないでしょう。
だから「シンプルな言葉」に徹する。
多くを語る必要はないのです。

 

有名なメラビアンの法則によると、

言葉        7%
ボディランゲージ 55%
ボイストーン   38%

これは言葉の「重要度」を軽視している、というわけではありません。
あくまでも「情報量」に焦点を当てた数字です。

例えば、メールだと言葉のみなので、伝えられる情報量は全体の7%。
便利なツールですが、反面誤解やすれ違いも多いですよね。

Lineだったら、言葉以外にもスタンプがあります。
なので、送り手の感情や態度も伝えやすいかもしれませんね。

しかし、大事な話ならやはり直接会って話をするのが賢明です。
そうすれば言葉7%だけでなく、他93%が付け加えられるからです。

昨今ではテレワークにより、ZOOMを使う機会が増えた方も多いでしょう。
何となく相手の顔は見えているものの、伝わり具合がしっくりこないなぁと思う時ってありませんか?
あれは、ボディランゲージ、ボイストーンという割合の高い領域で力を抜いているからです。せっかく互いに見えているのに。
まずはあなたから意識してうなずいたり、笑顔でいると、相手も次第に影響されてくるでしょう。

話を結論に戻します。
メッセージは短く。シンプルな言葉を心がけること。

 

伝えると伝わるは違う

私たちは、コミュニケーションに関して”ある誤解”をしがちです。
言葉を多く使えば使うほど、長く伝えれば伝えるほど、それだけ相手に多くのメッセージが伝わると思ってしまうこと。
伝えると伝わるはまったく違うのです。

あ〜なんかのビジネス書で書いてあったよ、と思い出した人もいるかもしれません。
そんなこととっくに知っているという管理職の方もいるでしょう。
でも、、、意外と忘れてしまうんですよね。

特に、部下育成をがんばっているリーダーや子育て中の親は知っておくべき真実です。
間違った思い込みの元で、そして相手に対する親心なども加わり、精神的に落ち込んでいる部下や子供に対して、ついついふだんの3倍も4倍もたくさんの言葉をかけてしまう。

逆効果です。
むしろ相手の気持ちを追い詰め、迷わせます。
多ければ多いほど、結局何も伝わらずに終わるのがオチです。

相手を勇気づけ立ち直らせたい時ほど、シンプルなメッセージに絞る方が効果的なのです。
経験からいえば、メッセージは正直何でもよかったりします。
「ちょっと外にお茶飲みに行こうか^^」でいい。

どんな表情で伝えるのか。
どんな声のトーンで伝えるのか。
言葉はたった7%。残り93%を忘れない。
ここでもメラビアンの法則を忘れないことです。

 

人を勇気づけよう

誰にとっても「頑張り時」は必ず訪れます。
(あなた自身が、まさに今そうなのかもしれませんね)
当の本人は目の前に立ちはだかる壁を前に、時に絶望感や無力感におそわれたり、孤独との闘いの真っ最中だったりします。

つまり、部下や後輩などあなたの周りの人たちが落ち込んでいて、勇気づけの言葉を(無言で)求めている時は、決して元気で好調なときではありません。
その対局の状況にいるときです。

そんな時に上司や親や先輩にできるのは、タイミングよく勇気づけることです。
誰しも、辛い時にかけられた励ましや小さなアドバイスに助けられた経験があるはずです。
絶妙のタイミングでかけられた時の一言ほど心強くなれるものはありません。

勇気づけるポイントはたった1つ。
相手の気持ちに余裕がないところに、難解なややこしい言葉をたくさんかけるのではなく、「シンプルな表現で手短に」伝える。
これだけです。

 

あのビートたけしさんが、かつてこんなことを言ったことがあります。

「原発復旧で活躍した職員に国民栄誉賞をあげろ。」

何気ない一言かもしれません。
しかし、当時その言葉を聞いた私にはとっても刺さる共感の一言でした。

テレビの中では面白おかしく「優勝は・・・オレ!」とかボケてばかりいる印象がありますが、たけしさんのふとしたシンプルなひとことにはパワーを感じます。

実は偉そうに書いている私ですが、かつて管理職をして若い部下を育成していた時には勇気づけのポイントなんて、わかっていませんでした。
良かれと思って、落ち込んでいる部下に全力で膨大な言葉を投げかけていたことも多々。
励ますつもりが途中から説教になっていたり・・・

部下を元気にするどころか疲弊させ、気持ちを迷宮入りさせていたことでしょう。
今考えると、最悪な上司です。
な〜んにもわかっていない若かりし管理職でした。。。

「ああせい、こうせい」とやたら口出しするよりも、
「大丈夫、必ず乗り越えられるから」とポストイットに書いて、そっとデスクに貼っておく。
そんなささやかなメッセージの送り方の方が効果的な時だってあります。
なんなら、時には何も言わずに黙ってただ信じ、見守るという高度な選択肢もあることを覚えておきましょう。

 

さいごに。
かのマザーテレサの言葉を紹介して終えたいと思います。

 


「親切な言葉はたとえ短くさりげなくても、その響きは真に果てしない」

 

 

短い言葉にこそ、あなたの想いを込めましょう。
ぜひ大切な人が落ち込んでいたら、シンプルな勇気づけを。

今日も読んでくれてありがとう。

それでは、また!

 

 

まとめると・・・

①勇気づけのメッセージは短く。シンプルな言葉で。
②「伝える」と「伝わる」は全く違う。ここを忘れない!
③タイミングよく勇気づけの一言をもらうことほど心強いものはない

 

 

 

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