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あなたの元ではなぜ「成長しない」のか

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今日は人を育てる立場の人へ向けて書きたいと思います。
主に会社のリーダー、管理職、子育てをしている親もそうですね。
顧客を育てる、なんて捉え方もできるかもしれません。

誰かを育てることで今、切実に悩んでいるなら、
もしかしてヒントになるかもしれません。
「ある視点」を持って行動すると、相手もあなた自身も変わります。

大人であれば誰しも誰かを育てている。
少なくとも「自分自身を」育てているはずです。
この「ある視点」は、自分にも当てはまります。

このことは、私が2社の管理職として10年間働く中で、
コンサルタントとして経営者や管理職の悩みに寄り添ってきた中で、
そして、
現在3人の子育てをしている中で、
様々な学びと試行錯誤の末、
たどり着いたシンプルな結論です。

参考になれば、幸いです。
では解説します。

 

 

人を育てる上でのたった1つの原則とは


結論から。

「うまくいっていることを見つけ、それを増やす」

以上です。

 

これが人を育てるシンプルな原則であり、私たちが身に付けたいスキルです。
人を育てる立場にいる人、親の皆さん、これこそが真の役割なのです。
どうでしょう、やれていますか?

できているよ!という方は、相手と信頼関係があり、笑顔が多いと察します。
できていない、と感じた方、伸びしろしかありません。チャンスです。

管理職向けのワークショップでよく聞きます。
・職場のうまくいっている点、素晴らしいところは?
・部下Aさんのうまくいっている点、素晴らしいところは?
それぞれ30個以上書けるリーダーなら、研修なんて不要です。

と言います。

多くの方は、10個も書けないのですが。

どんな人でも、できていること、やれたこと、長所はあります。
「いや、あいつにはない!」
まぁまぁそう言わずに。

あなたの高い基準に達していないからそう感じるのであって、
5%でも10%でもやれていることはあるはずなんです。
長所、人であれば必ずあります。

その長所を伸ばすことに注力してみませんか、ってことなのです。
短所をカバーするほどに。
あなたが日々そこに反応していけば、必ず増えていきます。
増やしたい点に目を向ける。
これを反応の法則と言います。

 

でもいいところがない?
見つけられていないこちらの問題なのかもしれません。
試しに最低20個は書けるよう頑張って観察してみてください。

 

できたらもれなく100万円あげますから(冗談です)
でも、そう言われたら必死に探しませんか?
たぶん、見つけられるはず。目を向けさえすれば。

 

もし、部下のいいところ(子供のいいところ)を20個言える、
そんなあなたになったら、育成の悩みは消えていると思いますよ。
良いところ探しをすればいい。

 

これをし始めると、視点が変わってきます。

・「問題」より「解決後」へ
・「過去」より「未来」へ
・「原因」より「行動」へ

 

「なんでダメなの、君は!」ではなく、
「もしそれができたら、どんないいことがあると思う?」
そんな感じです。

 

あなたなら、どちらの人と一緒に仕事したいですか?
成長できそうですか?
言わずもがな、ですね。

 

うまくいっているところに目を向け、それを増やす。
一時は短所にはグッと目をつぶり、
長所にとことん付き合って伸ばしていくアプローチです。

 

 

でも現実は逆の視点が多い、その理由とは

 

しかし実際、多くの方は逆の視点ではないでしょうか。
逆というのは、「できていないことを見つけ、指摘(問責)する」。
人は無意識に相手の不足している点、欠けているところに目が向きやすいもの。

ドーナツのほんの少し欠けたところに一瞬で目が向いてしまうのと一緒です。


「だ、誰だ、食べたのは!?」
「なぜ、欠けている!?」
「この原因は!?」
「だからお前は・・・」

これでは「何がマズいのか?」が育てのテーマになってしまいます。

なぜこんな思考になるのでしょうか。
そもそも製造業で経済が発達してきた日本に根付いた問題解決の思考法です。
機械のトラブルや問題を見つけ、原因を徹底的に追求し、修正する。
今でも「問題解決」となれば、この思考が基本的に使われます。

もし人を育てることにおいても、使われていたとすれば・・・。

これは機械に対してなら有効ですが、
こと人の育成にも同じように当てはめると、

ただただ辛くなります。

私も管理職なりたての時に、今思い出せば部下に同じような
「原因追求」をよくやっていたことを思い出します。
部下は相当ストレスだったことでしょう。

過去を問責し、欠点の修正を要求し、裁く。
一歩間違えば、原因追求とは、犯人探し(吊し上げ)的になるのです。
上司が無駄に上から目線になる理由はここにあるのではないでしょうか。

しかも、時には職場メンバーの面前でやっていたことも。
本当に部下の方々には申し訳ないことをしていたものです。
まだまだ青二才の三流管理職でした。。

今ならパワハラとか即ラベルの付く話ですが、当時は当たり前でした。
むしろ、まだ手ぬるいとか、鬼になれ、とか上司に言われる始末で。
(いやいやなれませんから)

機械への対応と心をもった人への対応を同じ思考プロセスでやっていたことが間違い。
まだまだ人を育てることが、実はみんな分かっていなかったということです。
上司だって完璧ではありません。

そこに笑顔がなければ、何かが間違っている、そういうことです。

 

 

人の成長を支援することが楽しくなってきた3つの哲学

私は管理職として、厳しくやっても短期的には部下はついてくるものの、
長期的には続かないことに悩みました。
また、本当はもっとできる人なのに能力を発揮できない(させられていない)
自分への違和感をずっと持っていたのです。

上司も部下もなんか息苦しい。
このやり方はたぶん、間違っている。

そんな時に「長所進展法」を唱えた故・船井幸雄氏の考えに触れたり、
吉田松陰の教え方を知ったりする中で、
人の成長を支援する自分なりの哲学が生まれてきたのです。

 

①他人を思い通りにしようと思わない
②うまくいっている点に目を向ける
③要は未来に向けて相手が行動できるようにしてあげることだ

 

この哲学を踏まえて、部下育成をしていこうと決めました。
具体的には、もう2007年頃には、今でいう1on1とかやっていました。
大昔のことなので、自慢にもなりませんが、当時の部下のほとんどを社内MVPで表象させることができました^^

 

「駒込の下に送れば、人は育つ」

 

そういう社内評判を作るまで至りました。
(完全に自慢ですね^^)

その実践の中でずっと大切にしていたのが、
先に書いた3つの哲学でした。
欠点を責めない、いいところを伸ばそうと毎日職場に行く。
これはシンプルに笑顔が増えますよ。

 

たった数年間の実践でしたが、手応えがありました。
何より日々互いに笑顔で仕事できたことが手応えでした。
息苦しさから、楽しさへ。

 

今、私は仕事では管理職やリーダー育成もしていますが、
何より子育てから様々なことを学び、成長させてもらっています。
人材開発はビジネス書より子育てから学べ!が合言葉です。

 

妻とたびたび子育て論でぶつかることもありますが、
「子供のよいところを伸ばす。」
シンプルに親の究極の役割だと思っています。

 

子どもの、
よいところを見つける楽しさ。
よいところを伸ばすサポート。
欠点はスルーする胆力(笑)。

 

部下育成も楽しかったのですが、
子育てもそれ以上に楽しいものです。
人の成長を近くでみられるのは最高の喜びです。

 

そう、何かを愛情込めて育てることって、
実は人間にとって最高の娯楽なのかもしれません。

 

今、人を育てることで悩んでいる方。
悩ましいことは多々起こるけれども、
自分自身の原則や考え方は選ぶことができます。

 

私もまだまだですが、
今日の記事をたたき台にして、シンプルな軸を持ってみてはいかがでしょうか。
悩むより、自分の大切にしたい軸を見つめてみる。

なにより、あなた自身の良いところを大切にしてみてくださいね。

共に学び、成長していきましょう。
気づいたことは今後も本ブログで共有していきます。

 

以上、ご参考になれば幸いです。
それでは、また!

 

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