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【書評】さみしい夜にはペンを持て 古賀史健著 ポプラ社

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よく大学生の皆さんに問いかける言葉があります。

 

「考える」っていつもどういうふうにしている?

 

キョトンとされるわけですが、隣の人と話し合ってもらったりしていくと、大抵は2つの答えが出てきます。

 

1つは、沈思黙考。
要は、ロダンの考える人のポーズです。
アゴに手を当てたり、腕組みしてうーんと。

 

たしかに、よくやりますよね。
でも、時間をかけるわりに結論が出ずに、ぐるぐる悩み出すことも多いのが難点です。
時間がたっぷりあればいいけど、仕事でこれをされると仕事にならないこともあるわけです。

 

2つ目は、誰かと対話する。
確かに話しながら頭が整理されたり、アイデアを思いついたりします。
でも、みんながみんな相手に恵まれているわけではありません。
自分の悩みやモヤモヤに最後まで付き合ってくれる人って案外少なくないでしょうか。

 

その上で、私は大学生に「考える第3の手札」を提案します。

 

それは「書くこと」です。
そう、紙にペンで頭の中に浮かぶ思いを書き出していくことです。

 

書くと、思考は進む。
答えを出しやすい。

 

たった1人でも、どこでも、短時間でも
書くことで頭を整理することができるのです。
でも、ほとんどの大学生はそんな習慣を持っていません。

 

だから、この手札を持って社会に出てほしいという思いで伝えています。
なぜなら、必ずどこかで自分を支え、誰かの役に立てる素晴らしいコスパの良い方法だからです。

 

私は、この第3の思考法をかれこれ20年続けています。
きっかけは、会社員として大阪に転勤したことです。
知り合いが誰もおらず、仕事で悩みまくり、今みたいにスマホもない時代。

 

毎週末になると、当時住んでいた近所にあったベローチェというカフェで、ノートに
なんとなく日記のようなメモを書き始めたのです。
まるで自分に相談するかのように。

 

話し相手もいないので、ひたすら書いていました。
すると不思議な感覚に気づいたのです。

 

ひたすら吐き出すように書き出して、眺めていると
頭がすぅーっと整っていく感覚があったのです。

 

そして、たいていのことは結論が出ていたのです。

 

例えば、16×24×32という計算を解きたい時、
暗算だとかなり難しく感じますよね。

 

これが沈思黙考の場合に近い。
途中でこんなのムリだと諦めます。

 

誰かに聞いても、「う〜ん、それむずいよね」となりがち。
ところで何食べにいく?なんて話題が変わりそうです。

 

でも、紙に書きながらだと、
意外と短時間でスルッと答えは出せるのです。
紐解いていけるから。

 

「書けば、たいていの悩みは答えにたどり着くんだよ。」

 

この手札を持っているかどうかで、人生がかなり変わると実感しています。
結局、私が人生を通して伝えたいことはこの1点のような気がしているくらい、大切にしていることです。

 

それを伝えたくて、コンサルの場面でもたくさんの社会人に教えてきたし、
今は、大人になる手前の若い人たちに手渡したくて大学生に関わる仕事を多くしています。

 

そんな私の思いを分かりやすく、素敵な読み物としてまとめてくれている一冊に出会いました。

 

読書家の端くれの私ですが、端的に少なくとも今年のベスト3には入る本です。

 

よかったら読書の秋、読んでみてください。
あなたも何か書きたくなってくるはずですよ。
それでは、また。

 

 

 

 

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