このノートを配布するという報道を見て、とても良案だと思いました。
理由をちょっと真面目にお話しすると、
上司と部下の関係において、上司の目指す目的、価値観、方針、判断基準などを
最初に「活字にしておくと」と、マネジメントにおけるコミュニケーションコストが格段に減るからです。
ここでいうコストとは、
「何回言ったらわかるんだ!」というあのやりとりです。
書いたものがあれば、「ノートの3P見てね」で終了です。
そうやって無駄なコストを抑えながら、上司の考えを浸透させていきやすい。
チーム全体が、何度も何度も同じ活字を追いながら、意味の共有を図れるからです。
かつての師である故・野村監督の手法を参考にしたとのこと。
新庄監督、温故知新を大切にされてるんだなぁと感心してしまいました。
伝えること、コミュニケーションが苦手なリーダーやパパさん、
参考になるニュースだと思います。
もう少し解説します。
リーダーは方針を書いてみるべし
チームが船だとしたら、ボスは船長ですね。
・ボスが考える行く先はどこか?
・まずはどこをマイルストーンにしていくのか?
・メンバーに求める行動は何か?
・全体で守るべきルールとは何か?
などなど
口頭ではなく、一度活字にしてみるのです。
たぶん、一貫性がないところがあったり、
書いてみて明確なところ、そうでないところが「わかる」と思います。
書いてみること、って思考を整理する意味で大切なアクションなんですよね。
リーダーは紙一枚で良いから、端的にまとめてみると良いです。
口頭だけに頼るのでは、その場その場で言動がブレたり、一貫性を失います。
言った、言わないという稚拙な応酬も未だ会社組織にはあるぐらい。
(以上は私自身の経験より)
私もそうだったし、その後コンサルをする側になって気づいたのは、
みんな、大事なことを書いていないんですね。
新庄監督はビッグボスノートを3ヶ月以上かけて書いていたとのこと。
年末年始、テレビのバラエティに出ていただけではなかったのですね。
マメというか、外見とはかけ離れた真面目な一面が今後垣間見えてくるのでしょう。
ノートの中身はマル秘でしょうが、いつか読んでみたいものです。
今シーズンのチーム作りに一気に関心が沸きました。
ちなみに子育てにも活用できます
書いたものを見せる。
この方法は、チームだけでなく、子育てにも使えます。
相手が字が読める小学校以上になりますが、
コンコンと口頭で注意したり、叱ったりするときがあると思います。
残念ながら、ほぼ伝わっていない(はずです)。
「何回言ったらわかるんだ!」そう問い詰めたご経験ないでしょうか。
そういうとき、感情に任せるのではなく、伝えたいことを紙に書くのです。
箇条書きで3つぐらいにまとめてみるとわかりやすい。
書いている時点で感情が冷静になっていく利点もあるのですが、
書いたものを見せて、指をさしながら、口頭でも補足する。
やってみてください。
相手の理解が進みます。
注意や叱る効果が爆上げしますから。
感情的にまくし立てるやり方にはほぼ効果なしだと思ってくださいね。
書くと、動ける
本ブログでは度々申し上げていることですが、
書くと、見える。
見えると、分かる。
分かると、動ける。
ぜひ、コミュニケーションに悩んでいる方、
「書く」という一手を取り入れてみてくださいね。
それでは、また。
ビッグボスの原点はこれだったのでしょうか。