年上の人にどう接したらいいかという悩み、ありますよね。
部下、同僚、顧客など年配が苦手だなと思うと仕事が辛く感じるもの。
私は次の6つをおすすめしています。
なぜそれらが効果的なのか?
詳しく解説します。
①年上は「一冊の本」と心得よ
自分より人生経験があるのです。
自分にはない生々しい経験からの生きた知恵があります。
ただ求められなければ出さないだけです。
ちょっと困ったり、迷ったりしたらすかさず相談してみましょう。
本棚にあるここぞという時に開く本のように。
例えば、今管理職をしている若い方はもしかしたらリーマンショック
、東日本大震災を経験していないかもしれませんよね。
なんならバブル崩壊時にはまだ生まれていない?とか。
歴史は繰り返します。
一夜にして現実が一変する怖さや、反面ある瞬間急に世の中が
好転する瞬間があることも体感で知っているのが年上です。
順調な時こそ危機に備えて準備し、
危機の時でも、必ず夜明けが来ることを知っている。
そんなエピソードを生々しく聞いたことがあります。
まさに今って歴史から学べることが多々ありそうですよね。
心強い一冊の本として、謙虚に先輩と接してみましょう。
②「到知」の購読
到知という雑誌をご存知でしょうか。
https://www.chichi.co.jp/info/
本屋さんには売っていません。
月刊で届けられます。年間1万円程度の投資です。
表紙はいつもおじいちゃん、いや偉大な経営者や思想家やお坊さんなど
見るだけで凛としてしまいます。
熟読する。
気になる言葉をメモする。
この地味な作業が1年も経てばじわじわ効いてきます。
年上の方と通じるための考え方や思想、語彙力が付いてくるのです。
「かの二宮尊徳はこんな言葉を言っています」
何度引用させていただいたことか。
年上マネジメントの「テキスト」と言っても過言ではありません。
私は10年近くお世話になりました。
おかげでどれだけ経営者を始め年上の方々と対等に話ができるようになったか。
スマホのニュースサイトもいいですが、到知も1年ぐらい読んでみぃ^^
素晴らしい教材となりうるでしょう。
③役割期待を明確にし、ポジティブフィードバックを欠かさない
ジョブ型雇用という考え方が今年から普及し出しました。
要は人に仕事を合わせるのではなく、仕事に人を合わせるやり方です。
有名な大企業がこぞって導入検討を表明しているようです。
不景気になると色々な人事マネジメント用語が登場してきます。
毎度のことです(欧米からの直輸入もの)。
ぬるい評価制度では持たないので、次はバリバリ成果主義ね、と。
リソース豊富な大企業は別にして、私が支援するような中小企業は
そんなコロコロと制度変更などできません。
「マネジメント=やりくり」
それが実情です。
年上部下が思うように動いてくれない場合には、
ついつい遠慮して指示が甘くなっていませんか?
これでは部下も上司もモヤモヤして誰も幸せになりません。
明確に何をどのレベルでやって欲しいのか、役割期待を記述してみましょう。
それを見ながら、コミュニケーションしてすり合わせてみるのです。
相手が納得ができるまで。そして握るのです。
握ったら、次の日からフィードバックをします。
「いいですね!」「その方向性です!」「さすがです!」
ポジティブなフィードバックはいくらやっても大丈夫です。
幾つになっても褒められると嬉しいのです。
自己肯定感と貢献実感は年上部下にとっては「報酬」です。
私は感謝もよく伝えていました。
「いつもありがとうございます。」
年上部下も人の子です。
感謝され続けたら、人肌脱ぎたくなります。
④先入観でペースを勝手に落とさない
ジジイだから気を遣ってゆっくり話すとか、
オバさんだから仕事のペースを落とそうと思っているなら
余計なお世話かもしれません。
そういう扱いされるのが、一番嫌いだ!
それが本音だったりします。
ペースを落とす必要ありません。
むしろ上げてみてください。
人間の能力は全体のたった3%しか使っていないという話を聞いたことないですか?
97%眠ったまま、とはロマンを感じますよね。
97%は無理でも、最大限本人の能力を引き出すのが上司の仕事です。
ちょっと年上だからといって手を緩めるのはやめましょう。
全力でどストレートを投げてみる。
こちらが本気なら応えてくれます。
そして、ニヤッと笑うでしょう。
「やるじゃねえか」と。
プロフェッショナル同士の仕事の始まりです。
⑤予祝飲み会(ランチ会)をする
「予祝」ってご存知でしょうか。
予め(あらかじめ)、祝う。
つまり未来のハッピーな状況を、今すでに叶ったものとして前祝することです。
言ってることがややドラえもんチックですが、
実は古来から日本の先人たちがやってきたことなのです。
例えば、春のお花見。
これは、秋の豊作を祝う前祝のイベントだったという説。
先に喜んでしまう。
喜べば、喜びがやってくる。
まさに笑う角には福来る。
なんて日本人は素晴らしい風習や言葉を残してきたんだろうと誇りに思います。
ピンチの時こそ、予祝です。
どうなったら最高ですか?それを互いに聞きながらカンパーイ!です。
おめでとう〜♪
やってみてください。
めっちゃ楽しいから。
仲良くなります。
お互いを応援し合えるようになります。
お酒にはそういう飲み方だってあるのです。
ああ、飲みたくなってきた^^
⑥その人の良いところを30個以上見つける
簡単ではないです。
1日では無理ですから、1ヶ月間と決めましょうか。
密かにやりましょう。
ノートかスマホか、何かにメモしていきましょう。
最初の5、6個は出るかもしれません。
でもピタッと出てこなくなると思います。
私たちは何気なく人を見ると、ある1点が気になります。
特にダメな点です。
脳は欠点の方がよーく見える性質があるから。
部下の欠点ばかりみていないですか?
「あいつはダメだ」となっていないでしょうか。
そりゃダメなところばかり指摘されたら、相手だって意欲を失います。
不平や不満になるでしょう。
な〜んもいいことありません。
上司は視点を変えることです。
「良いところを見る」
どんどん良いポイントが見えてくると印象が変わります。
認められると嬉しいので、上司との関係も良くなります。
そう、上司の見方1つで部下の可能性は引き出せるのです。
部下のパフォーマンスはあなたの思い込み次第。
思い込みが現実を作っているのですよ。
自分はネガだ、頑固だ、頭悪い、年だから・・・
すべて勝手に作った思い込みですから。
試しに明日から部下を見たらこうつぶやいてください。
「おぉ今日も伸びしろだらけだ」^^
人間誰しも無限の可能性がある。
私は管理職時代そうやって思い込んでいました。
今でも同じです。
最後に
これ、一体誰でしょうか?
・40種類もの仕事を経験
・2度の倒産
・65歳で新規ビジネス創業
・しかしその後断られた数1009回(NO!の連続)
・73歳時、600店舗を達成する
・・・・お分かりですよね。
みんな大好き、ケンタッキーフライドチキンの創業者「カーネルサンダース」です。
私の好きな彼の名言があります。
「人を幸せにすることに引退はない」
ちょっと年上とか年下とか実は問題ではないのかもしれません。
同じ人間同士、互いの可能性にワクワクして仕事しているか、
それを大切にしながら、かけがえの無い時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
どうぞご参考まで^^