授業をはじめる冒頭、ぼくはいつも学生たちに投げかけます。
「この時間を、あなたはどんな時間にしたいですか?」って。
この問いひとつで授業は受け身から、じぶんのための時間に変わります。
視点の変化とは、まさに一瞬です。
そんな問いをこれまで投げかけられたこともないので、最初はみんなきょとんとしています。
でも、毎週毎週、毎回ぼくから投げかけられるわけです。
なかには、めんどくさと思う人もいるでしょう。
でも、だんだんクセになってきます。
この時間、わたしはどんな時間にしたいのかなって。
問われたら、じぶんの頭で考え始めてしまうのがぼくたちです。
慣れてきたら、一行で書いてもらいます。
ゴールがよりハッキリしてきます。
そうか、この時間はワタシの時間なのだ、ということに気づく大切さ。
じぶんはどうしたいのかに向き合う大切さ。
決めるのは、ぼくでもなく、学校でも社会でもない。
あなたが、デザインして決めたらいいのです。
だって、あなたの人生ですからね。
楽しい時間にしよう。
自分から話しかけてみよう。
じっくり耳を傾けてみよう。
この問いの用途は90分の授業だけに限りません。
好きな人とのデート前にも投げかけましょう。
「このデートの時間、私はどんな時間にしたいだろう?」
バイトの前にも投げかけてください。
「ぼくはどんな時間にしたいだろう?」
毎日朝起きたら、投げかけましょう。
「今日一日をどんな時間にしたいだろう?」
そして究極は…
私はこの1回限りの人生を、どんな時間にしていきたいのだろうか?
答えはゆっくり言語化していけばよいと思いますので、あせらずに。
余談ですが、暇つぶしを英語でなんと言うか、知っていますか?
Killing time。
ドキッとしますよね。
あなたは時間を毎日みすみす〇していませんか?
かけがえのない人生もそうやって終わらせていきますか?
いまここをどんな時間にしたいのか。
秋の青空を見上げながら、ゆっくり考えてみてください。
この問いへの答えをめぐらせる時間は、とても素敵なひとときになるでしょう。
それでは、また。
この1冊はぜひ読んでおきましょう。おすすめです。