「問題解決力」が課題だと思っている組織は多々あります。
前提として個々人のスキルが不足していることが問題とされやすいものです。
誤解を恐れずいうと、問題解決力という切り口で集合研修を希望する企業ほど、職場内には相談しにくいピリピリした空気が漂っていることが少なくありません。
・相談したら結局説教される
・ダメな奴と思われて評価に響くんじゃないか
・いつも不機嫌そうで相談なんてできない
もちろん一人ひとりの考える力の向上も必要なのでしょう。
でもだからといってロジカルシンキング研修とかするのは性急に過ぎます。
的を外してしまうことが多いものです。
ぼくはこう思います。
あらゆる仕事がチームワークである以上、チーム内に問題を相談できる空気があることの方が10倍大事なんじゃないかと。
スキルより、空気。
・あそこにこんな問題があるよ。
・いまこんなことで困っている。
・なにかいいアイデアないかな。
要するに、気軽にSOSを出しやすい雰囲気があるかどうか。
ちょっと上司に言いにくいなら、となりの先輩に言ってもいいのです。
なんなら後ろの席にいる後輩に聞いてもらったっていい。
サッカーでいうパスコースがどれだけたくさんあるかです。
欧州や南米の強いチームのサッカーを見ていると見事なパスまわしです。素人じゃ考えられないところにパスしたり。そこが魅力のひとつですよね。
仕事においてもパスコースが1つより3つある組織の方がやはり強いのです。会社組織から家族まで、あらゆるチームに共通します。
パスコースが1つもなくて、生成AIに聞く若手がいる時代。
たしかに便利なツールです。しかし一方で、職場の中で相談できる空気はますます薄くなってきていないでしょうか。
相談できる空気について、みんなで話し合ってみたいものですね。
もっと相談し合える空気をつくるには?を。
すぐできるアクションがたくさん出てくるはずです。
解決策は、たいてい隣の人が知っています。
それでは、また。
最近読んだ中では最強に実用的でした。おすすめ!