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ほんとうに伝えたいことは、最後の最後にやってくる

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なんて言ってたら、ぬるい時代でしょうか?

そんなまわりくどいコミュニケーション、今どき流行らない。
変化スピードの速い世界で、そんな悠長なことしてられない。
ぬるいぬるい、結論ファースト!

と、憤る方もいるでしょう。

ぼくもそう信じ、実践してきた一人です。
企業の新入社員研修でも大学の授業や様々なセミナーでもしたり顔でお伝えしたこと数知れず。

でも、今は、、、
本心ではこう思うのです。

人が本当に伝えたいことって最後の最後にやってくるよねと。

本当に思っていること、伝えたい気持ち。
ぼくらはそのどこか日本人らしいコミュニケーションをもっと大切にしていいんじゃないかと。

昨今は「結論ファースト」がもてはやされています。
一直線に結論に向かう、余白は不要。
余談?雑談?寄り道?それって要るの?と。

効率的でスピード感がある一方、私たちは結論を出すことばかり急ぐようになりました。
ふと気づけばいつもせわしなく、余裕がありません。

表層的なやりとりばかりの毎日に時に途方に暮れます。

いつしかこう思う自分がそこにいませんか。

「どうせ」「しょせん」「やっぱり・・・」
ムリだろ
って。

それが、現代特有のイライラやムカつき、やる気を失う日々を生んでしまっていないでしょうか。

相手の気持ちを察することよりも、一方的なダメ出しをする。
相手の意見をゆっくり最後まで聞くことなく、自分の意見を正当化し押し付けることに一生懸命になっている。

まさにコミュニケーションそのものがストレスの原因になっている日常・・・。

でも、コミュニケーションって本来はもっと懐の深いもので、思ってもみなかった化学反応から生まれる面白さや感動がたくさんあるものです。

そして、人の隠れた魅力や可能性を引き出します。

結論ファーストといったガチガチで時に追い詰められるようなコミュニケーションだけではなく、よく言えば柔軟で(要はまわりくどい)会話も取り戻してみませんか。

たとえば仕事でミスした人に、すぐ核心を尽きながらダメ出しをし、批判したりするのではなく、ふんわりと周辺から対話していきます。

「この前はサポートありがとな。ほんと助かったよ。」
「あの顧客ってなかなか難易度高いと思うけど困っていることない?」

すぐ問題の核心を突くのではなく、周辺から優しく皮膚をゆらすような対話をしていくのです。

いくつかの重層的な対話をしてから、徐々に核心に触れていく。

「あのミス、どんな状況があったの?」と。

これを書きながら自分でも思います。
たしかにまどろっこしいわ、と。

しかし、上記のやりとりを相手の気持ちで考えてみるとどうでしょうか?

「ああ、この人には素直に言えそうだ」
「次につながる反省をしよう」
「もっとチームに貢献できるよう努力していこう」

この人のまだ発揮できていない可能性や隠れた意欲の扉を開くきっかけになるかもしれません。何よりも相手の言葉を素直にじんわりと受け取れるでしょう。

それだけで人は元気さを取り戻します。

言うまでもなく、「なんでこんな人に謝らなきゃならないんだ」と逆ギレなどしませんよね。

ぼくらは余裕を失っているとき、つい相手の言葉を途中で遮ったり、途中でかぶせたり、決めつけたりすることがあります。

「で、はよ結論から言って」と。

相手が本当に伝えたいこと、思っている言葉を聞くことなく、終わります。

時にゆったり待てる人でありたいものです。
川の流れに身を任せるように。
本当に相手が伝えたい言葉が流れてやってくるのを。

本当の気持ちは最後の最後にやってくるのです。

もちろん結論ファーストとゆったり待つこと、この2つのスタイルを使い分けることが大切だと思います。

人間同士のコミュニケーションが、表層的でタンパクなやりとりだけではなく、重層的で懐の深い尊いものだということを改めて見直していきたいものです。

まどろっこしいコミュニケーション。
見直されてくるといいなぁと思います。

このnoteだって、まどろっこしい文章おおいにアリだと思います。
書きながら最後の最後に本当に伝えたいことが見つかったりしますもん。

あなたが心の底から本当に伝えたいことはなんでしょうか。
今度、最後までゆっくり聞かせてくださいね。

それでは、また。

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