「こんど、転職します。」
仕事で関わりのある方、数名から連絡を頂いた。
なぜかみんな総じて<ハイトーン>である。
一瞬驚くものの、いちいち理由は聞かないようにしている。
「そうですか。おめでとうございます。よかったですね。
選んだ道を正解にしていきましょう。」
とだけ、お伝えしている。
大切なのはどの道を選ぶかより、選んだ道をどう生きるのか
(ブリジッド・バルドー)
*
私もかれこれ20年前に転職を経験している。
新卒で入社して5年目のとき。
いま思えば些細なきっかけだった。
しかし、猛烈にイヤになって辞めた。
当時はまだ転職に対してちょっとネガティブな空気があった。
就職よりも就社という感覚が常識だった時代。
周囲から「アイツは逃げた」と思われていただろう。
なぜか。
「逃げた」と自分がよくわかっていたから。
次の働き先が決まっていないのに、まず辞めた。
次の日から約3ヶ月間のプー生活。
「転職活動」&「自宅のテレビで日韓ワールドカップ観戦」
そして、近所にできたばかり「つけ麺屋」に通う日々が続いた。
逃げた人生、これからどうなるだろうと思いながら麺をすすっていた。
そのラーメンは最高に美味しかった。
「絶対に負けられない戦い・・」
テレビから聞こえる叫びがなんだか身に沁みる。
いや、おれは負けたから。
転職活動。
不思議なことに、逃げた自分を封印しポジティブに盛り上げた自己アピールはことごとく通じなかった。
最後の最後、
自分に正直になって話せた会社1社だけが受かった。
ウソは結局payしないことを学んだ。
ただ、逃げたという自分の解釈を変えたかった。
だから新たな職場で猛烈に仕事した。
いつしか自分を肯定できるようになっていた。
時間を経てこう思えるようになった。
『あの時の選択は正解だった』と。
*
それから10年経って今度は会社員から独立した。
勤めていた会社を辞める時、自分なりにやり切った感はあったものの、一緒に頑張ってきた仲間、何より逃げてきた自分を採用してくれた会社への申し訳なさがあった。
何度か気持ちは揺らいだが、結局意思は変えなかった。
今振り返れば、「あの時にした選択は間違っていなかった」。
そう思える自分がいる。
*
結局、人生の選択って最初に「正解」かどうかなんて分からない。
できるのは、たった1つ。
自分が選んだことを、正解にしていくことだけ。
会社を辞めるのが「逃げ」だろうがなんだろうがそこにあまり興味はない。
だから、聞くこともない。
なぜなら、これからの成長や幸せにあまり関係ないから。
経験上、過去の理由にさほど執着する必要はないと思っている。
それよりも、
数多ある選択肢の中で選んだことを、正解にしていく覚悟と行動。
こっちの方が100倍大事。
僕らは毎日、小さな選択を繰り返しながら生きている。
自動販売機に並んだ数あるドリンクの中からどれか1つを選ぶような日々。
何かを選ぶということは、他の選択肢を捨てている。
「選ぶ」と「捨てる」はいつも同時成立している。
やっぱりこっちにすればよかった、なんて後悔しないこれからを。
「選んだ道を正解にする」のかどうかは、今日からのあなた次第。
過去に対しては「あれは、あれでよかったのだ」と。
未来へは「これからきっとうまくいく」と思えばいい。
あとは、いま手にしたその缶コーヒーを存分に味わえばいい。
私は転職も独立も大賛成です。
必ず自分が進化するから。
これからのあなたに、僕は期待をしています。
「おめでとう。よかったね。
必ず人間進化しますよ。
選んだ道を正解にしていきましょう。」
それでは、また!
視野を広げておくために登録しておくのも良いと思います。
ミイダスが転職すべきタイミングを見出します!