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「見守ること」が一番の仕事。

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なまじ何かを良く知っているとついつい教え魔になることがあります。
相手にとって教えることだけが本当に良いことでしょうか。
それを考えるきっかけが週末にありました。

 

初めての空手昇級審査会

わが家には内気で恥ずかしがり屋の子どもが三人います。
今年に入ってから、三人とも近所にある道場で空手を習い始めました。
先生の厳しさとフレンドリーさのバランスが良く、
結果的に三人ともお世話になることにしました。

始めてからまだ3ヶ月ぐらいですが、
先日長男と長女に昇級審査を受けてみるよう助言をいただき、
昨日、本部道場ではじめて審査会に参加することに。

朝から二人ともガチガチの緊張。
ちょっとえづきそうなほどでした。
「キンチョウする〜」
100回は言っていたでしょうか。

青ざめているわが子を見ると、
親としてはついつい色々アドバイスしたくなるものです。

皆さんは緊張したときにどんな対処をするでしょうか?

・深呼吸
・イメージ法
・体を動かす
・練習を繰り返す
・温かい飲み物を飲む
・笑う

などなどやり方は色々あるでしょう。

私は46年も生きています。
そしてたくさんのビジネスパーソンの成長支援をしてきた経験から
あれこれ手札は持っています。

そのノウハウ、ここで使わずいつ使う?

今でしょ!
ぐらいに「ああしてみたら。こうしてみな。」
いろいろアドバイスしていました。

でも、どれもこれも子供たちにはハマりませんでした。
「あ〜〜〜キンチョウするぅ」というばかりで。

そうこうやっているうちに、
審査会の始まる時間になりました。

「はい、整列して!」

師範代の声量のある呼びかけにさらにガチガチの二人。
もう、親はすみっこに下がるしかありませんでした。
がんばれよ!とノド元まで出ましたが、
ラクにラクに、と笑顔で送り出すのがやっとでした。

 

 

壁を乗り越える姿をみて感動

さて審査が始まりました。
私も初めて見るのでどういうことをするのか
分からずやや不安でした。

どうやら
基本の動き6〜7種類を道場の真ん中で、
先生たちを前に実技をするというものでした。

気合の声出し、姿勢や、視線、動きの一つ一つは
ふだん練習でやっていることですが、
緊張で声が出なかったり、
動きがガチガチの子もいました。

そして、わが子たちの番。

前に出るような性格の子ではないし、
恥ずかしがり屋で、内気。
そんな二人が、

「エィイ!」と精一杯声を出して
正拳突きを繰り返していました^^

家では親に甘えている子たちが、

背筋をまっすぐ保ちながら、猫足なんとかの構えをとっている。

見事でした。

あんな気合を入れて型をやっている二人の姿にちょっと感動^^

子供たちからエネルギーをもらいました。

そして、教えてもらいました。

大事なことを。

 

 

 

相手の課題を先回りして奪ってはいけない

審査会が終わり帰路に着く途中、聞いてみました。
あんな緊張をどう乗り越えたの?と。

長男は、ひたすら「今の自分にできることをしよう」と心の中で唱えていた。
長女は、「他の人の実技をみることに集中していた」と教えてくれました。

すごいな、と。
緊張する自分への対処を自分で選び、やっていたことに。

 

コツは自分で掴んでいくもの。

 

***

 

そもそも、

先生は、相手より物事を知っているから与える人で、
生徒は、知らないから教わる人。

親と子もどこか同じ関係という前提があります。

でも、これって完全に思い込みだと。

成長に必要な壁(課題)を大人が先回りして解決してはダメなんですよね。

子供は自分なりに、
必要なことを自分で考え、
頭だけでなく体の感覚も使いながら、
試行錯誤して適切な手段を選び取っていくのです。

そして、結果をつくる。

つい相手は「できない人、知らない人」という見方を
してしまっている自分が浅はかでした。
子供であっても自分なりに
自分を最適なコンディションに
持っていく術を見つけていくんですね。


たぶん、親は見守るだけでいい。

 

もし助言を求められたら、
今までの経験やノウハウを手渡せばいいのです。
求められていないのに、あーだこーだ言うのは不毛。
むしろノイズだ、そう感じました。

 

そういえば朝から、
「緊張する」とは多々言っていたけど、
私に何かを求められたかといえば、、、、、

何も、求められていなかったのです(笑)

勝手に相手は困っている、助けなければと。
コレって親の勘違い。

自分の力で壁を乗り越える大切な機会を奪ってはいけない
のですね。

しかし「見守る」って、
言葉はカンタンですが、結構覚悟が入ります。

相手が
失敗することもあるし、
恥をかくこともある。
傷つくこともあるでしょう。

だから先回りしてなんやかんや言ってあげたい。
その方がこっちが楽だから。
見ているとついつい言いたくなるし。

でも、人は自分で転んだ時にこそ一番学ぶ。

自分だってそうやって成長したはず。
そのことをつい忘れてしまうんですよね。
親になったり上司になったりすると。

***

あの緊張の審査会を経験した二人。
ひと皮むけたように見えました。
実技の途中から緊張より楽しくなっていた^^
んだそうです。

 

こうやって人って成長していくんですよね^^
教育の本質って自育ですね。

 

だから、

 

親(教育者)こそ、見守る。
それが一番の仕事。

 

 

どんなビジネス書よりも日々の子育ての実践から
大事なことを学ばされます^^

 

ありがとう。

 

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