新入社員がやってくる季節ですね。
会社員を辞めてもう10年近くフリーランスをしています。
私にとっては、4月は4月。
それ以上でもそれ以下でもなく、淡々とした毎日です。
かつては新人を毎年受け入れるような組織で働いていました。
新人が入ってくる春という季節は、職場全体が新鮮な気持ちでシャキッとなっていたことを思い出します。
新卒採用の価値というのは、組織の活性化にあります。
実は既存社員にこそいい刺激があるんですよね。
急に先輩づらになる人とかいましたよね(笑)。
街を歩くフレッシュな新社会人をみるたびに、心の中で応援しています。
がんばれ!
今回の記事では、
新人を受け入れる方々に向けて、
私がやっていた「指導をラクに効果的にできるメモ術」をご紹介します。
見せるコミュニケーションをしよう
よく新人に接する際に「メモをとれ」と指導する定番シーンがあります。
新人の方は、言われなくてもメモをとる構えでいて欲しいものです。
そして、指導される方にはぜひメモを指示するだけでなく、先輩自らがメモ書きして見せてあげて欲しいと思っているのです。
ホワイトボードでもいいし、紙に書くでもいい。
書きながら指導する先輩は、早々に一目置かれます。
「先輩、カッケー」とぜひ思われてください。
実はメモ書きって、コミュニケーション力を格段に上げてくれるのです。
例えば、交番で道案内をしてもらうシーンを想像してみてください。
●口頭だけで説明するお巡りさん
「この道を真っ直ぐ、3つ目の信号を左に、1つ目を右にすぐ左側に・・・」
たぶん混乱してきます。
一方で、
○地図を見せながら説明するお巡りさん
指差しながら「今ここ、目的地はここ。このルートで行けばいいよ。」
地図ならものの数秒でわかります。
記憶にも残りやすい。
聞くまでもないですが、どちらのお巡りさんが親切で説明上手と言えるでしょうか。
「見せるコミュニケーション」だと本当にわかりやすいのです。
そして、説明する方もラク^^
この道案内の例を「仕事を教える」場面に置き換えても全く同じことなのです。
あなたは、口頭派、それとも地図派でしょうか?
指導が上手い人は、視覚を使います。
地図を見せるのです。
見せるメリットは3つあります。
・書きながらだと相手はリラックスしやすい。
・全体像を把握しながら部分についても理解しやすい。
・その場で質問もしやすい。
見ながら指差しって、めっちゃ互いにラクなのです。
以下に紹介するメモ術をぜひ参考にしてみてください。
3ステップ逆算メモとは?
ちなみに、今回はほんと有料級です。
(冗談です、言ってみたかっただけ^^)
もちろん無料です。
いいと思ったらどんどん実践してみてください。
みんなで教え上手になりましょう^^
何かの仕事(業務)を教えるシーンを想定しながらいきます。
3つのステップでメモ書きします。
【STEP1】
その仕事の1ゴール
「結局いつまでにどうなればOKか?」
ex)ここにあるお皿が24時までに全て整理棚に収納されている状態
【STEP2】
絶対に押さえて欲しい3つのポイント
「ゴールに欠かせない要、柱、ツボ的な要素」
ex)
・予洗い
・大きなものから
・はやく
【STEP3】
そのポイントを押さえる具体的なステップ(手順)を5〜10個
「固有名詞・数字・動詞(動作)で」
ex)
まずディッシャーマシンを上げてお皿を入れていきながら、次にコレする・・
以上です。
ファミレスのお皿洗いというぼくの学生時代のアルバイトを例にしましたが、どんな仕事でも同じステップです。
ゴール、ポイント、ステップの順序で「書きながら説明」です。
(できそうですか?)
指導の前に、自分の思考整理をしておこう
実際書いてみると、「あれ?ゴールってなんだ?」となったりするでしょう。
ちょうどよかった、新人に質問される前にクリアにしておけますね。
なんとなくわかったつもりになっていることも多々ありますから。
おすすめは、指導する前に、自分の仕事を3STEP逆算メモで書いてみることです。
<何がクリアにわかっていて、何がぼんやりしているのか?>
それが分かることが思考整理です。
(コレをするだけで、実はすんごい実践的な研修になっています)
もちろん、指導の際にはその書いたものを見せながらすればいいと思います。
この過程では、新人だけでなく先輩も共に学ぶことができます。
ますます新卒採用の価値って組織の活性化にありますね。
ちなみにこの思考整理は、仕事のできる人は自然とたどっています。
成果に直結するために必要な思考ステップだからです。
でも、でもですよ。
仕事を新人に教える現場の多くは、なぜか逆から言っていくのです。
そう「STEP3から」説明し始める。
手順だけで終わるケースも多々あります。
理由は、具体的なものはわかりやすいし即効性があるからでしょう。
手順を聞けば、たしかに今日から動けるようにはなります。
しかし、なかなか新人は全体像を把握できません。
「一体目的地(ゴール)はどこなんだろう?」
なかなか応用が効かず、目先のことだけこなす古いタイプの新人を育てることになります。
半年も経つと、
「あの子、言われたことしかならないね」と言われかねません。
それは先輩、あなたの指導がそうさせたのかもしれませよ!
おそらくどの会社でも人への期待は同じでしょう。
「目的を理解し、自分の頭で柔軟に考え動ける人」たちを増やしたいはず。
ならば、3ステップ逆算メモをツールに、指導してみてください。
「書きながら、見せるコミュニケーション」で。
先輩、マジ尊敬。
そんな一目置かれるあなたになることでしょう。
メモ書きは相手に何かを伝える際のコミュニケーションツールにもなります。
でも多くの人はまだ使い方を知りません。
よかったらぜひお試しくださいね。
ご縁があってあなたと共に働くことになった新社会人。
ぜひ温かなまなざしと紙一枚で導いてあげてください。
先輩のあなたを、ぼくは応援しています。
それでは、また!
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