SNSを眺めていて思うのは、しれっと的確な広告が入ってくること。
なぜぼくの秘めた悩みにそった商品やサービスがこんなにも出てくるのだろうか、というちょっとした怖さ。
・髪、薄いままでいいんですか?
・首回りにポツポツ出てきたでしょ、あれ嫌ですよね?
・パパの息ドブくさ~い、なんて言われたくないですよね?
(な、なぜわかるんだ!?)
上記のは、た、たとえば、ですからね。
たぶん、ちょっとキーワード検索とかしたものが、アルゴリズムに取り込まれて、「たぶんこの人ならコレやろ」という提案が瞬時に表れる仕組みがあって、ぼくらはかんたんに取り込まれているんですよね。
アマゾンやグーグルの手の平でコロコロされているのがぼくたち。
だから、いまのネットって怖いですね~と言いたいわけではありません。
これらの広告が言いたいことって結局、「いまのあなたでいいんですか?(いやダメですよね!?)」というメッセージに他ならない、ということです。
極端にいうなら、自己否定をあおられながら生きているってこと。
いまのあなた、イケてませんから、ダメダメよ~って。
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いまのあなたはまだまだ、ダメダメ、もっともっと。
そういうメッセージがぼくの原動力になっていた時期もあります。
つねに誰かと比較して競争させられ、へとへとになってゴールに着いたと思ったら、次の日はまるで何事もなかったかのようにスタート地点に戻らされていた日々。
気力体力が充実してアホでいられた時は、馬車馬のように走ったし、必要以上に変化と成長が要求されることに生きがいすら感じていました。
そうあらねば、と思っていたんです。
でもね、ぼくはある時期からそういうのにちょっと疲れてきているって思ったんです。
決して夏の疲れじゃなくて。
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なぜ疲れるかって、じぶんから離れよう離れようとする日々になるからです。
じぶんで、じぶんを否定し、じぶんから離れようとするのって不自然過ぎませんか。感情と身体がうまくつながらなくなってあたりまえです。
もちろんこうなりたいと憧れるとか、本心からの目標をもつのはステキなことだと思います。
でも、そうなれなくてじぶんを責めたり、苦しんだりする必要なんかありません。
世界であなたという人間はたったひとりなんです。
そして、ぼくもあなたもいつかこの世からいなくなります。
だからね。
もう偽ろうとしなくていいんじゃないですか。
そのままのあなたでいいのです。
誰かになろうとしなくていい。
自分から離れないこと。
これが今の時代にほんとうに大切なことなんじゃないかなと思います。
ありのままのじぶんに毎日オッケーを出して、堂々と胸をはって生きましょうよ。
その方がなんだかむちゃくちゃかっこいい生き方だとぼくは思っている今日この頃です。
それでは、また。