『ブレイン・ストーミングとは?』(略してブレスト)
リラックスした雰囲気の中で脳と脳をつなぎながら、
アイデア創造していく話し合いの方法。
「ブレインストーミングした後のまとめ方ってどうすればいいですか?」
先日、某企業でのワークショップの最後に聞かれて、私は次のように答えた。
「目的実現のためのアイデアを絞り、制約条件とすり合わせていく」ことです、と。
いかにも教科書に載っていそうな無難な答え。
しかし・・・。
その夜、自宅でぬる目のお風呂に浸かりながら思ったのです。
たぶん、あの方はそんな答えを求めていなかった。
私はおそらく相手の質問の真意を汲み取れていなかった。
あの場ですべき答えはこうだった。
どうしてもやりたいアイデアがあるなら安易に妥協しないこと。
①どうしても実現したいアイデアが出るまで、ブレストしよう。
②キーマンや協力者をどんどん巻き込んで、ブレストしよう。
③そして、どうやったら実現できるか、ブレストしよう。
どうか諦めないでください。
と、言うべきだったんじゃないか。
(というかそう言いたかった)
これまで、いくつかの企業でブレストの手法を教えて実際会議等で使っていただいた。
面白いアイデア、課題を一気に突破する知恵はたしかに生まれる。
リラックスするし、雰囲気も盛り上がる。
しかし、結局実現に至ったものは少ない。
というか、ほぼないに近い(ゼロではないが)
なぜか。
現状の制約条件に照らした途端に、
そのほとんどは規格外になるからだ。
そもそも制約条件を飛び越えたアイデアばかりが生まれるから。
結果として上層部からは却下される。
そして、みな諦め目線が下がった仕事になっていく。
そんなシーンをいくつも見てきた。
あの方も、もしかしたらそんな状況に置かれていたのかもしれない。
だから、あえてみんなの前で勇気を出して質問してきたのではないだろうか。
私がすべきは、あの方の情熱を消さずに勇気づけることだったんじゃないか。
うーん、プロとして反省。
次回、このことを伝えよう。
***
以上の事は、あくまで私のお風呂に浸かりながらの仮説に過ぎない。
でも、人を支援する仕事をするからには、
言葉の表層だけではなく、
深層にある意味を汲み取れなければならない。
それは言葉以外の表情や態度、雰囲気からもヒントはたくさんある。
もちろん発言の背景を知ることも必要だ。
ふと思い出したのは、
ダチョウ倶楽部の有名な芸で、
熱湯風呂で上島竜兵さんが「押すなよ、絶対押すなよ」というシーン。
あれ、本音は「押せよ」だ。
見ている人はそれが分かるからこそ笑ってしまう。
そう、聞こえる言葉の奥に本心はある。
そこに目と心を配るのが、プロだ。
ひとつしっかりと分かっている事は、
私のやりたいことは、
ビジネス書に載っているような”いかにも正解っぽいこと”を、
どうだとばかりに言いたいことではない。
そんなの本を読むなり、ググればいい。
そうではなく、
諦めそうになっている人、挫けそうになっている人たちを、
励ましたいのだ。
勇気づけたいのだ。
そして、笑顔にしたいのです。
『大丈夫、まだ行き詰まってないよ』
そう言って前を向けるような下支えがしたい。
そのための武器として、
シンプルなメモ技術を手渡してきたのです。
かつて自分がメモで助けられたように。
自分の仕事の役割と芸風(?)を忘れないようにしよう。
そして、日々磨き上げていこう。
***
ちょっと今回は私の反省メモになってしまいました。
いつもお風呂でリラックスしながら入りながら1日を振り返ります。
風呂場って内省するには最適な空間です。
今日の内容、あまり役に立たないですね。
(すいません・・)
どうぞ今晩もお風呂でリラックスしてください。
読んでくれてありがとう。
それではまた!
(その日の気分にあわせて^^)