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なつのおわりに、ハナサク

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夏休みに入る前に、次男くんが学校から持って帰ってきたアサガオ。
8月の間、毎日の水やりが彼の日課。
しかし、残念なことになかなか咲かなかったのです。

ぼくは8月の後半にはもう半ば諦めていました。
「そんなアサガオもあるよ。」

葉っぱはどんどん枯れていくし、花は咲かないし、たぶん彼もこの水やりの意味を失いつつあったのではないかと思います。

「なんでぼくのアサガオは咲かないのだろう?」
「何かまちがったのかな?」
(彼は水の量を変えたり、タイミングを変えたり工夫していました)
「もうやめる?それとも続ける?」

6歳の小さな身体の中で葛藤があったはずです。

「もう、諦めなよ」

改めて伝えたぼくの言葉に「うん・・・」と言いながら、昨日も水やりをしていた彼。

そう、彼はどこかでまだ諦めていなかった。

そして、今朝。

画像

大きく、大きく、立派に咲いていた。
アサガオを眺めながら、次男くん満面の笑みを浮かべていました。

「よかったね!」

ぼくは一緒に喜びつつ、でも父親としてちょっと反省しました。

本人の気持ちより先に、諦めてしまっていたことを。
諦めさせようとしたことを。

そして彼に教えられました。

モノゴトかんたんに諦めちゃいけないことを。

キレイに咲いたアサガオを眺めながらぼくはつぶやきました。
「そうだよな、これって人間の生き様と一緒だよな・・・」

次男くんは「ちょっと何言ってるかわからない」というぽか〜んとした表情をしていました。

そんなかんたんに、諦めちゃいけないんだよね。

それでは、また。

 

 

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