今朝、書き出したタスクメモを見る。
ヤバい・・・
半分も進んでいない。
やったのは1つだけ。
「そういえばと」先日アマゾンから届いたある本を開いてしまったことが原因だ。
「とにかく1Pでも読み進めたい」
そっちが今、重要なんじゃないかと正当化してしまっている自分がいる。
だって、面白すぎるから!!
その一冊を紹介したい。
「文庫本X」
パラっと読み始めてしまったが最後。
もう止まらない。止められない。
衝撃・・・
あなたはこの「文庫本X」をご存知だろうか?
2016年の7月、私の故郷である岩手県盛岡市にある「さわや書店フェザン店」の一角に奇妙な本が並んだ。
それが文庫本Xの始まりといわれる。
それを仕掛けたのは、当時アルバイトで働いていた一人の青年。
「どうしてもこの本を読んでほしい」という彼の熱い思いをどうしたらお客さんに伝えられるだろうか?
(グーグルさんから画像お借りしました)
彼がやった行動は、なんと本そのものに黒のビニールで覆面をしてしまった。
内容どころかタイトルすらも分からない。
分かるのは税込810円という価格と小説ではないということだけ。
そして、彼の書いた熱い熱いメッセージ。
どんな本かわからないにも関わらず、文庫本Xは爆発的に売れ出す。
その後なんと全国47都道府県にある600店以上の書店に「文庫本X」が並ぶ事態に発展していったのです。
文庫本X、当初は発行部数3万部だったのが、18万部を超えるまでに売れる。
このムーブメントをたった一人の青年の思いから始まったというのが、なんか心を動かされませんか?
このストーリーを知って私は即購入したわけですが、なんやかんや忙しくて積読していたのです。
で、今日パラっとめくってしまったが最後。
・・・止まりません・・・。
ちょっと冷静になろうとこうやってブログを書いている次第です。
では一体文庫本Xの正体とは何か?
これです。
北関東連続幼女誘拐殺人事件。
ちょっと穏やかではないタイトルに引いてしまう人もいるかも。
著者は清水さんというジャーナリスト。
この人の徹底取材で、すでに解決済みだったはずの本事件の闇を照らし、裁かれぬまま野放しになっている真犯人に迫った、渾身のノンフィクションです。
ジャーナリストらしい、事実をベースにしたテンポ良い文面が引き込まれます。
そして何よりも、人の心のヒダにある感情も大切にしながら、真実に一歩でも近づこうと粘る清水さんの諦めない行動と言葉が読み手の胸を打つのです。
ビジネス書でもなく自己啓発書でもなく、小説でもない。
事実を追ったノンフィクション。
でも、なぜか勇気が湧いてくる。
私もこれまで多くの本に触れてきた一人ですが、
この感覚は初めてです。
だけに、仕事そっちのけで引き込まれているのです。
まもなく最終章に差し掛かります。
まだ読了していないにも関わらず、おすすめしたくてたまらない。
最近、停滞感のある人には特におすすめ。
読むべし、です。
ダメだろう、こんな事件を放置しては・・・。
何度自問しようと。自分が返す答えは分かりきっていた。
私は、五枚の写真を手帳に挟み込むと、今度こそ思い切りよくデスクを後にした。
記者が現場に行かず、取材もせず、もたもた考えていて何になる。
飛び込むのだ。現場へ。
小さな一歩を始めたくなると思います。
それでは、また。