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あと1歩、あなたができることは何だろう?

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腹式呼吸をしてみます。
ゆっくり息を吐く。ふ〜っと。
やがて「もう全て出し切った」というポイントがやってくるでしょう。

その際に、少し前傾姿勢になってみてください。
すると、実はまだまだ息を吐けることに気づきます。
「え、まだこんなにあったの?」

 

終わりだと思っても、たぶんそのほとんどは錯覚です。

 

ちょうど、いま錯覚中のあなたに今日のタイトルを差し上げたい。

「あと1歩、あなたができることは何だろう?」

 

 

 

 

私たちの思考は、結構早めに白旗をあげます。
「な、やめとけ、ムリだって、もうおわり。」
このささやきグセをあらかじめ知っておきましょう。

 

もう無理。限界。ここまで。万事休す。
仕事であれ、暮らしにおいても、人生のピンチはいくつもやってきます。
頑張っても頑張っても、成果が出ない時。
あぁ夢なんて叶うはずはい、天を仰ぐことも。

 

・・・終わりだ、あきらめよう。

 

もしも、今そんな気持ちになっているなら、つべこべ言わずにノートに今日の問いを書いてみて欲しいのです。
(ちゃんと最後には「?」マークも忘れずに)

 

人は質問されると、自動的に考えます。
「何色が好き?」と聞かれたら勝手に思い浮かべるでしょ。
どんなに落ち込んでいても、悲しみの中にいたとしても。
めっちゃ腹が減っていても。

 

私たちは生きている限り、質問されたら答えを探しにいくのです。

 

 

「終わった」と思っているワタシに、「あと1歩とは?」と問う。
頭の中だとすぐフワッと消えるので、とにかくノートに問いを書く。
そして、字をじーっとみる。
さぁ、そこにどんな自分がいますか?

 

終わったなんて錯覚ですよ。
あなたの中には、まだ出しきれていないアイデアが「ある」のです。
肺の中に隠し持っていた空気のように。

 

 

 

 

1つのエピソードを紹介します。

職場でお局様にいじめられていた彼女が、1つの問いによって救われた話です。
(この彼女とは、私の講座に参加してくれた方です)

仕事は好きだけど、職場に行くのが辛い毎日。
なぜいじめられるのかわからない恐怖。
いじめというのは、他者に状況説明がとてもむずかしい。

何度も上司に相談しようとしたけど、どこから何から説明したらいいのか、そもそも言ったところで状況は改善するのか、むしろ火に油を注ぐのではないか。
毎日が不安と恐怖で、家で泣いていたそうです。

そんな時にも関わらず、自分のコミュニケーション力を改善したいと私の講座に参加してくれた彼女(拍手)。
講座中はずっと暗い表情で、何だか怒っているようにも見えていました。
終了後に彼女は意を決したように、ズンズン私のところにやってきて、いじめのことを相談してきました。

 

「私、辞めるしかないんですかね?」

 

正直、戸惑いました。
(唐突すぎる)

初対面の彼女に「ああしたら?」なんて無責任に言ってはいけないだろう。
でも、何とか助けてあげたい。
私がアドバイスしたのは・・・・

そう、今日のタイトルにある「問い」です。

 

もう辞めるしかない、と思っていた彼女に
「あと1歩、○○さんができることってなんでしょう?」と。
1歩だったら思いつくはず。

ちょうどメモ書きで思考整理を習ったばかりの彼女が言ったのは、
・今夜(今日習った)メモで思っていることを全て洗い出してみる
・整理して、明日その紙を見せながら上司に相談してみる
・もしそれで状況が変わらずだったら、即転職活動する

1歩どころか、3歩も出てきました(すごい!)

 

「ほら、メモで思考整理ってすごいでしょ」とここで言いたいわけではありません。
「もう終わった」と思っていた彼女が、たった1つの問いで再び立ち上がったことなのです。

 

後日、彼女はメモを見せながら上司に説明したそうです。
紙を見せながらなので、落ち着いて伝えられたそうです。
上司はその事態に驚き、すぐに動いてくれたとのこと。
(また、説明がわかりやすいと感謝されたようで)

 

そこまで、聞いています。

 

 

 

 

「あと1歩だけ、前に進もう。」

スガシカオさんの「Progress」という歌の中にある好きなフレーズです。

もう終わった。諦めよう。
そう思う瞬間って誰にでもあります。
まさに今がそう思っている方もいれば、明日思うかもしれない。

でも、それは錯覚ですからね。
投げ出さないでください。
まずやることはたった1つ。

涼しい顔でノートを開き、今日の問いを書くこと。

 

あと1歩、あなたができることが何だろう?

 

これは終わりではなく、始まりの問いなのです。

さぁ、始めましょう。
あなたの逆転の物語はここから始まるのです。

 

それでは、また!

 

 

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