もし5分時間があったら何をしていますか?
ぼくは、じぶんの「気がかりリスト」を更新しています。
気がかりなこととは?
頭の中にある、心配や不安、なにか先送り、ペンディング(保留)していることです。
昔は手帳に書いていましたが、今はスマホのメモアプリ(Google Keep)を活用しています。チェック項目のようにして頭の中をすべて洗い出すように書き出します。
なぜ気がかりリストか?
理由は大きく2つあります。
まず気がかりなことを頭の中から出す習慣は、単純に思考整理につながるからです。なんでもそうですが、出すとスッキリしますよね。
書き出すと、いまじぶんが気がかりなことを目で見て数えられます。
頭の中にあるままだと数えられません。モヤモヤはたくさんあるように感じます。書き出してみると、なんだたった5つだったとかよくあります。
書き出すことで、他人事のように客観的に見ることが可能です。何が大事で大事じゃないのかを冷静に判断できる。
そんなメリットがあるのです。
そして、もうひとつリスト化する理由。
それは、人生での失敗の多くは「うっかり忘れ」ではないか、と思っているからです。
さっきまで頭の中にはたしかあったのに。
でも、次の瞬間(つい)忘れてしまっていた。
必要な場面、その瞬間、頭の中から引き出せなかったことでチャンスを逸してしまった。
その後どうでもいいタイミングでふと思い出したり・・・
そんな経験、なかったでしょうか。
「んなことわかっている。」
ぼくらはしばしばそう思ったり、口に出しますよね。
思うことや言うことは構いませんが、必要な場面でそのわかっていることを「引き出せるか」どうかが大事なのです。
悲しいかなどんな人間でも、うっかり忘れます。でも、うっかり忘れない工夫はできるのです。
その工夫とは、ちょくちょく書き出して目にしておけばいいのです。
よく大学生にも試しに「気がかりリスト」を書かせたりします。
書き出す習慣をもっていない方がほとんどなので、新鮮な反応です。
「課題の〆切日」を書いてもいいし、勘所のいい学生は「〇〇の課題について論点を先生にメールで質問する」とか具体的に書いたりします。
具体的な方が、行動しやすいのでおススメです。
書くと、見える。
見えると、人は動けるのです。
書くコツをよく聞かれるのですが、それはたった1つ。
「分かりきったことを遠慮なく書き出す」
たとえば「仕事帰りにトイレットペーパーを買う」こと。会社にいたときはハッキリ覚えていたのに、外に出て3歩歩いた途端、忘れたりしていないでしょうか。で、帰宅してトイレに入った瞬間思い出す・・・
こういうときだけへんに記憶を信用して、うっかり忘れるのです。めんどくさがらないで書き出すようにするのです。
そして5分あればそのリストを眺め、すかさず更新していくだけ。
あいまいな記憶ではなく、記録に頼れ。
学生で2~3個しか書けない人がいます。
これは社会人の仕事でも同じで、表現はきついですが低い意識の表れといえるかもしれません。
じぶんの中に問いがないまま生きていると、心にひっかかりができません。
学生であれば、学業に関することをはじめ、人間関係、経済的なこと、健康面、キャリア、関心のある社会情勢といった観点や、今日明日といった短期的なこと、数年単位の中期的なことなど、関心を持つことは多々あります。
できれば20~30個は常時リスト化できるといいかもしれません。
でも、日々書き出す習慣をもっていくと、自然と言語化できる範囲が増えていきます。
リスト化できるとおのずと優先順位を検討するようになります。
「いま、考えるべきことは何か?」がいつもハッキリしている。
優秀な人の定義とはまさにこれなんじゃないかとぼくは思います。
週に1回時間をとってやってもいいし、ぼくのように日々の中で5分空いたら眺めて更新する、でもいいと思います。
試しにパッと気がかりリストを書いてみてはいかがでしょうか。
気がかりなこと(思い)って、たまるとけっこう重いのです。
できるだけ頭は空っぽにして軽くしておくといいですよ。
やはり、ぼくにとってメモは人生に欠かせないツールです。
それでは、また。