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伝説の経営者、松下幸之助。
ある講演でのこと。
経営には内部留保などの余裕を持つことが大事、といういわゆる「ダム経営」の話をした。
聴衆の1人から質問が出た。
「われわれ中小企業に急にダム経営をやれと言われてもできません。何をしなければいけないのかを具体的に教えていただきたい。」
幸之助は答えた。
「簡単です。まず”ダム経営をしたいと願うこと”です。」
会場内で失笑が起きた。
「そりゃそうだろ」と。
ところが、あるひとりの若き経営者だけは違った。
カミナリに打たれたような衝撃を受けた。
「そうか、それをしたいとまず願うことか!願うことがスタートなのか」
彼は幸之助氏のアドバイスの本質を瞬時に理解した。
その若き経営者とは、後に京セラ、KDDIの創業者となる稲盛和夫氏である。
***
ぼくが大好きな逸話のひとつです。
願うことがスタートなんて、一見失笑ものじゃないですか。
あまりに当たり前すぎて。
でも、胸に手をあてて省みてみると、ぼくらは案外なにも願っていなかったりします。
試しに今パッと自分の願いを即答できますか。
この春からの新大学生にも問いかけています。
「この4年間にどんなことを願いますか?紙に書いてみようか」と。
そこで「ハッ」と気づくようです。
何も浮かばない・・・
ぼんやりしているな・・・と。
大切なことはいつもシンプル。
まず何かを願うことからスタートしてみませんか。
できれば願いを「紙に書く」といいですよね。
単純だけど、効果はあります。
それでは。
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