ノウハウは世の中にごまんとあります。
たとえば「問題解決ノウハウ」。
ビジネスパーソンには必須科目のようになっていますよね。
ちなみにアマゾンで「問題解決」と検索するとまぁ数千種の書籍が登場してきます。様々なジャンルで次から次へと新著は登場し続けています。
もはやノウハウには困りませんね。
今や、大学でも「問題解決」について扱う授業があるほどです。
コンサルをしていたぼくはまさにど真ん中の得意テーマなので、いろんな事例を挟みつつ、基本的なノウハウを学生たちに教えたりしているわけです。
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しかしながら、です。
実は問題解決のノウハウよりもとっても大事なことがあるとぼくは思っているのです。
昨日も学生たちに「テキストには載っていないけどね」と、そのことを熱っぽく手渡してきました。
それは何か?
「問題に向き合うこと」です。
ぼくも含めて、人の多くは問題と聞くとちょっと心が引きます。
世の中で問題解決と聞いてニヤッとするのはコンサルタントぐらいかもしれません。
多くの人は、そもそも問題解決と聞いて心がちっとも躍りません。
なので、時として目をふせ、聞かなかった知らなかったことにし、そっと距離を置いたりします。
そんなご経験ありませんか?
しかし、その問題から逃げたことを一番よくわかっているのはじぶんです。
逃げた後の後味のわるさや、心の重さ、自己否定感を引きずったりするのです。
ぼくは恥ずかしながら問題に向き合えなかった過去がたくさんあります。
だから、よく分かるのです。
問題から逃げてばかりいると、人生がつまらなくなっていくってことが。
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つまり、問題を解決の仕方や手順を知っているかどうかよりも、ワタシはその問題に正面から向き合えたのかどうか、が人生においてもっとも大切なんだと思うのです。
あの時、結局いい結果にはならなかったけど「じぶんは逃げなかった」。
そんな小さな事実を積み重ねることの方が価値があります。
そして、人として必ず成長します。
成長するということは、人生がより楽しくなることを意味します。
ノウハウは50も100も知らなくていいのです。
じぶんが使いこなせそうな1個あればいい。
それよりも「じぶんの前にあらわれた問題に向き合ってやろう、その方が人生絶対に楽しくなるんだ」という意思を持つ。
この意思を持った人にこそ、はじめて天はアイデアは授けてくれるような気がしています。
問題よ、ウエルカム!
どうぞご参考までに。
それでは、また。