「井の中の蛙(かわず)、大海を知らず」
小さな井戸の中にいるカエルは、大きな海などの井戸の外側にある世界のことを知らない。
中国の「荘子」という書に出てきます。
現代では「君は視野が狭くて、物事の大局的な判断ができていないよね」という意味で使われたりします。
実は、のちにこれに続く言葉が登場しているのをご存知でしょうか。
荘子はそんなことひとっ言も言っていません。
そう、誰かが後付けしたのです。
あ〜なんか聞いたことがあると思った方もいるでしょう。
この付け足し、めっちゃ素敵だなぁと思います。
素晴らしい!と全力で拍手したくなります。
こういう言葉ひとつの付け足しでガラッと解釈を変えてしまうのが、ぼくは大好きなのです。
人生はどんな状況に置かれようが、どこを見るかで全然変わる。
井の中の蛙だと嘆く人もいれば、だからこそ天の高さや青さがわかるんだよと思う人だっている。
結局人生はどう解釈するか次第なんだ。
そして、言葉一つで解釈はガラッと変えることができるのです。
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それを思うだけでも、少し希望が持てないでしょうか。
いまじぶんが抱えている悩みや苦しみ、不安・・・。
何か言葉をひとつ付け加えて解釈を変えてみることができませんか?
例えば、言葉をポジティブに裏返してみましょう。
すぐに決断できないのは、慎重さがあるということ。
落ち込むのは、あなたにこうありたいという理想があるから。
大雑把な性格は、おおらかだとも言える。
ね、弱みと強みは裏返しです。
でも、そういうのパッと思いつかないよという人のために、たった「ひと言」だけで解釈をガラッと変えてしまう技をお伝えします。
すぐ使える、超カンタンな技です。
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それは、、
「今はね」を最後に付け足すだけ。
何にでも使えます。
たとえば、
「私はお金がない・・今はね」
「私は太っている・・今はね」
「私はAさんとの関係で悩んでいる・・今はね」
悩みや苦しみ、不安なことに「今はね」を付け加えてみてください。
フッと気持ちが和らぎませんか。
じぶんはダメだー!と落ち込んでいても、最後に「今はね」を付ける。
すると、未来もずっとダメが続くわけじゃない、今だけなんだ、と思えます。
そう、未来にパッと希望がもてるのです。
今この瞬間に希望を持てていることが大切。
もちろん、この先はわかりませんよ。
ただ、今の「見方」を変えれば、希望をサッと手にすることができる。
良くなる可能性の存在をじぶんの中に感じられるのです。
困難や悲しみに落ち込んでいる人。
ちょっと言葉を加えて、解釈を変えてしまいましょう。
「今はね」でOK。
今はね、とぶつぶつ言いながら、明日を生きましょう。
いかに毎日を素敵な解釈にしていくかのゲーム、それが人生なんじゃないか。ぼくはそう思っています。
それでは、また。
PS,
ちょうど2年前にブログを書き始めた時、記事を書いても書いても「PV」がまったく増えず、落ち込んでいた時期がありました。
その不安苦しみ焦りに対しても「・・・今はね」とつぶやいていたことを思い出します。
やせがまんでもいい。
解釈を強引に変えてみてください。
かならずその希望が現実を引き寄せますから。