・自分の方向性がブレている感じがする
・思うように前進していない
・空回りしている感じがする
そんな未来への焦りを抱えた人に向けた記事です。
要は、「たまには後ろも見てみよう」ということです。
解説します。
過去のメールが振り返りの材料になる
ふだん私は、G -mailを使っています。
メールって当たり前ですが、新しく到着したものが上段に次々登場して、過去のメールは過ぎ去っていくじゃないですか。
でも、ご存知でしたか?
あなたが、メールソフトを使い始めた一番最初のメールにポン!と一発で移動することもできるんですよね。
まさに、タイムスリップの扉。
G-mailの場合、左上のところに【最初/最後】を選べるボタンが表示されます。
今朝、ちょっと【最後】に飛んでみたのです。
最後というのが、G-mailを使い始めた「最初」という意味になります。
時は2012年のちょうど今ごろの真夏。
会社員を辞めて7月から個人事業主として走り始めた時期。
そこに並んでいるメールを見ると、まるでタイムスリップした感覚になります。
やりとりしている人、メールの内容から当時の状況がありありと蘇ってきました。
「うわ〜懐かしい。無我夢中やん、オレ。」
そんな感じです。
1つ1つの文面に今にはない勢いやキレがあります(笑)。
今では使わない言葉があったり、今はつながっていない方とのやりとりなど見ていると、ノスタルジックというか、タイムスリップ感があります。
いくつかメールを読んでみるだけで、当時の気持ちが蘇ってきて懐かしさと不思議なエネルギーが湧いてきました。
大切な方からの学びを再び思い出す
中でも、当時私の独立への背中を押してくれて、助走を応援してくれたひとりの方とのやりとりがたくさんありました。(彼は今やベストセラー作家)
懐かしい・・・
そんな彼に対して真夏の今ごろ、思うように自分のビジネスの軸が言語化できないイラだちや焦りの気持ちを綴っている情けない相談内容のメールを再び読み返しました。
師は丁寧に返信をくれています。
「この体験と気持ち、ぜひ記録しておいてください。
これが財産になります・・・」
当時どれだけ師のメールに励まされ、救われたことか。
10年近く経ったいま、たしかに心の財産になっています。
言葉ってエネルギーがあるんですよね。
メール文章のほとんどは一度読めばOKなものばかりですが、数%の割合で力のある言葉に出会っている、そんなことってないでしょうか。
当時私は師だと思って接していたのですが、彼は頑なに「師じゃない、友人だよ」と言っていました。
”じぶんの柄じゃないから”、と。
しかし私にとっては今でも心の中で「師」です。
今更発見したのですが、メールの最後に、こんな一文がそっと書いてありました。
「ぼくはスナフキンのような存在でいいんだ。」
当時、じぶんのことでいっぱいいっぱいだった私には、この一文は無関心だったと思います。
10年経って、目が止まりました。
そういえば、私の助走が軌道に乗ったあたりから、師はスッと離れていき、いつの間にか会わなくなりました。
とても自然でした。
合点がいった感じがしました。
彼はスナフキンだったんだ。
(もちろん師は今も生きてご活躍しています)
調べてみるとスナフキンって、自由と孤独を愛し、世界中を旅する放浪者なんですよね。
まさに師の価値観や生き方と符号しています。
タイムスリップは何かを再発見できる
当時よく師に聞かれたものです。
「こまさんは、そもそも何がしたいのですか?」と。
スキルやノウハウの前に、その「ど真ん中」をおさえましょうね、と。
今、このシンプルでどストレートな問いかけをクライアントとの対話で使っている私がいます。
そうか、原点はここにあったんだ。
じぶんの原点に立ち返るってたまには意味がありますね。
8月はお盆があります。
年に1度くらい自分自身が過去にタイムスリップする夏があってもいいかもしれません。
別に過去メールでなくても他にやり方はありそうですが、振り返ることで、自分の志や軸、経験を再発見できるでしょう。
忘れかけていた大切な人に再び出会えるかもしれませんよ。
未来に進むためのエネルギーを過去に取りにいく。
そんな感じで、元気になれた朝でした。
さて、あたなならどの時代にかえってみたいですか?
大切なのは、自分のしたいことを自分で知ってるってことだよ。
最後にスナフキンの名言の一つを見つけましたので、シェアしときますね。
それでは、また。