おはようございます。
最近、朝の太陽のまぶしさが増しているような気がしています。
(わたしだけ?)
さて、シリーズ⑨「思考整理」についてです。
再掲「10の黄金チェックリスト」
(物事が何だかうまくいかない時、立ち返ってみるリストです)
□ゴミが落ちていたら拾っているか
□先手で挨拶をしているか
□こまめな掃除をしているか
□笑顔(微笑み)があるか
□感謝を表しているか
□早寝早起きをしているか
□よく噛んで食べているか
□肯定しているか
□思考を整理しているか
□与えているか
どうして思考整理が必要なのか?
結論、「大事な行動をするため」です。
背景にある理由は2つ。
①昨今の事業環境が、これまでの常識が通用しない複雑な状況。
そのため解決方法が難しい且つ、問題そのものが曖昧な世界になってきているから。
②情報過多をはじめ、時代変化のなかでモヤモヤしている個人が増えているから。
これはあくまでわたしの感覚ですが、
2011年の東日本大震災後、特に「思考整理」の重要性が顕著になったと感じました。
ちょうど「断捨離」というモノを捨てる、というムーヴメントも広まり始めた時期だったように思います。一過性のブームではなく、今でも「片付け」は人気ですよね。
当時、組織人事のコンサルタントとして忙しく仕事をしていましたが、
実はうすうすコンサルティングのあり方、やり方に疑問が生じていました。
端的にいえば、「足し算」発想への限界です。
新しい研修、制度、コミュニケーション施策・・・
まだまだ、もっともっと、これもあれも。
売る側としては事業活動の宿命としてしょうがないのです。
しかし冷めた目で顧客を眺めた時に、一体誰が幸せになっているのだろうか、と。
すべてとは言いませんが、消化不良、運用できていない状態も多々ありました。
人に例えるなら、
もうお腹いっぱいなのに、もっともっとと栄養のあるモノを良かれと思って口元に持っていくようなもの。気づけばブクブクとメタボになって動けない状態になります。
企業でいえば、方針判断の複雑さ、資料の多さ、会議の多さ、研修やプロジェクトの多さなどなど。
一体何がほんとうに大事なのか、誰もが見えなくなっているのではないか。
そう感じました。
個人でも、スマホが当たり前になり、情報量は格段に増えました。
とても便利で生活が進化した側面はあります。
ただその反面で、個人の悩みやモヤモヤも増えていませんか?
今やググればあらゆることは検索できます。
しかし、自分自身がどうしたいのかはあなたの内側にあります。
何を大切にしたいのか、は自分の思考を整理してわかることです。
他人はどうか、どんなノウハウがあるのか、そんなことをいくらネットから集めてもじぶんの答えはじぶんの中にあるので見つかりません。
だから思考整理なのです。
モノの片付けと同じで、思考も整理することで大事なことが見えてくるのです。
なにもかもやらなければということではなく、
ほんとうに大事なことを見極め、そこに力を注げること。
今、本当に欲しい力はこれではないですか?
かつて情報メタボでノウハウコレクターだったわたし自身がそう思ったのです。
結果的にわたしは「思考整理をキーワードに経営をシンプルにする」というコンサルを独立して始めることになるわけですが。
何か基本に立ち返りたい時は、わたしはいつも問いかけるようにしています。
「本当に重要なのは何か?」
それ以外のことは、全部捨てていいのです。
必要なのは「引く」と「絞る」目線
不安だと、人はどうしても足し算をしていきます。
生存本能みたいなものかもしれませんね。
無駄にトイレットペーパーを買い占めたり・・・
「念のため」「とりあえず」とか言って。
しかし、現代社会においてはモノもそうですが思考を整理していかないと、私たちはなかなか軽く動けません。
動けないと、当たり前ですが目の前の現実は1ミリも変わりません。
大事な目線は次の3つです。
・足し算より「引き算」
・問題解決より「問題整理」
・複雑より「シンプル」
要は、減らせ!捨てろ!削れ!なのです。
極端な言い方をすれば、99捨てて1に絞る。
それぐらいの意思を持つことです。
そうしないと、自然にあらゆるもの、情報は増えていくからです。
例えば、職場の仕事って気づくとなんだか増えていませんか?
本当はしなくていいこともいつの間にか仕事になっている。
そこに誰も気づかない。
多くの組織を見てきて思います。
理由を聞いても、誰もわからなかったり・・・
やめるだけで、生産性上がります。
今や上司の仕事は、やらなくていいことを判断していくことです。
「それ、やんなくていいよ」
「これに集中しよう」
そう言える上司はカッコいいと思います。
経営においても、引く、絞る。
これで復活した企業の事例はたくさんあります。
むしろ、急拡大や事業を手広くしたことで経営が行き詰まるケース。
これ、枚挙にいとまがないでしょう。
人生も仕事もクローゼットと同じです。
必要なものと不要なものを区別できなければ、どうでもいいことで埋め尽くされてしまう。
捨てる仕組みを作らない限り、やることは際限なく積み上がっていくばかりだ。
おすすめの良書です。ぜひ1度読んでみてください。
わたしの思考整理のやり方
思考整理の技。
8年間で1000人以上に手渡してきました。
企業はもとより、病院スタッフ、専門学校の講師、元Jリーガーなど。
とてもシンプルで即効性があります。
そして再現性があるので、ずっと使えます。
それは「紙×ペン」のメモ書きという方法です。
物思いにふけるのも好きですが、思考を加速しクリアにしていくなら手書きが一番です。
かの偉人たち、名経営者、わたしが尊敬する方々総じてメモ魔です。
しかしメモの書き方、生かし方なんて学校でも会社でも習いませんでした。
だからほとんどの方は、考えるといえば「物思い」です。
時間がかかる上、ぐるぐると巡り、結論がなかなか出ません。
書けば1分です。
圧倒的に書いた方が、わかります。
今、何が大事なのかが。
試しに書いてみますか?
裏紙でもノートでも何でもいいので、こんな問いかけを書いてみてください。
「今、気がかりなことは?」
そして、思い浮かんだ気がかりなことを順番とか関係なくそのまま書き殴ってみてください。
箇条書きで構いません。時間は1分程度で。
何かが見える、はずです。
見えると分かる(気づく)、分かると人は動き出せます。
思考の整理は常に「紙に書き出すこと」から始まります。
頭の中を整理する習慣を持ち、軽やかに人生を歩んでいきましょう。
もっと詳しく知りたい方は、わたしの講座に参加されてみてください。
思考整理=書くという一生のライフスキルを手渡します。
初めての方、いつでも大歓迎です。
それでは、また!