今回は私の本業である企業組織における人材育成について思うところを。
私が企業研修に関わる仕事を17年間やってきて確信していること。
大きな声では言えないけど、本音をズバリ言います!
もう集合研修はいらない。
集合研修はもう、い・ら・な・い。
集合研修という手段は一定の役割は終えました。
全てとは言いませんが、ほぼ無くても特段困りません。
大人ならば必要なことは自分で学べ!以上です。
突き放すようですが、
研修屋としてではなく人材育成のプロ目線での意見です。
なぜいらないのか。
結果を出すために学びたいなら手段は多々あります。
もはや必要なノウハウは全てほぼ無料で出ている時代です。
あとは、それを実行していけば結果は出せます。
今足りないのは情報や知識ではなく、実行力だから。
学びよりも行動の壁
シンプルにさっさと実行すればいい。
起業したり、フリーで働いている人には至極あたり前のこと。
でも社員の立場だと、考えて考えて止まっている人も少なくないのです。
(17年間様々な組織を観察している中での実感です)
それはなぜか?
動かなくても、月末には一定のお給料がいただけるから。
しかし、この前提ももはや崩れる時代が来ていますよね。
自営業なら、わかりやすい。
止まっていたらモロ収入に直結します。
だから動くことはあたり前です。
でも社員であっても同じです。
経営者が社員に求めていることは「シンプルに実行」です。
社員であろうが、自営業的感覚は今や必須でしょう。
結果を出している人は総じて、
さっさと実行して修正して、また実行。
DOとSEEをひたすら猛回転させています。
百歩譲って集合研修内容は良いとしても、
課題は「その後の実行がほぼ伴わないこと」にあります。
行動の壁、です。
そもそも、
情報や知識収集だけなら、Google先生で。
知見をより深めたいなら書籍は山のように存在します。
YouTubeでは惜しげもなくノウハウを教えてくれています。
ビジネススクールや大学もオンライン授業が可能です。
もはや集合研修の意味合い、価値はぼやけています。
しかし行動の壁だけは自分自身で決断し乗りこえる必要があります。
今この点について、なにか打ち手があるでしょうか。
「行動するためのメモ書き」という基本アプローチ
毎日なんとなく仕事を始める人と、
やるべきタスクを視覚的に書き出し、優先度をつけてスタートする人とでは、こなせる量と1つ1つのクオリティにも格段の差がついてくるでしょう。
いま何をやるか、何をしないか。
スピーディに思考を整理し、行動を選択する価値はあります。
全ての社員が思考・行動のための「基本的な道具」を持つという発想。
共通の土台がないからOJTも機能しにくいのです。
共通の土台(土俵)を作る。
それこそ、年に1回の研修なんかよりも必要なことです。
私のおすすめは「紙×手書き」。
「一枚の紙メモ」が土俵になります。
中には、あたり前のように頭の中でサッとできる優秀な人がいるのも事実です。
しかし、私も含めほとんどの凡人には難易度が高い。
だからグズグズ悩む。モヤモヤする。
私もかつてはそうでした。頭でっかちでアウトプット少なし。
あることがきっかけで、
私はメモ書きしながら頭を整理する習慣をつけていきました。
今まで何だったの、というくらい行動力が変わりました。
・書くと見える。
・見えると分かる。
・分かると人は動ける。
(結果として、会社員をやめて独立しちゃったわけですが)
例えば、こんな感じでメモします。
よかったら参考までに。
①今考えるべき問いはなにか?
②材料、アイデアを頭の中から洗い出すor収集(発散)
③構造化(収束)
④現時点での結論と3ポイント(アクション)
こんな観点と流れでガガガっと紙に書き殴っていく。
何でも同じですが、要は慣れ。
慣れるための仕組みや環境を用意すればいいのです。
誰でも思考がまとまる「型」があります。
メモはやみくもに書くのではなく、型を穴埋めしていく感じです。
今、何がわかっていて何がボンヤリしているのかがハッキリするだけでも価値あり。
次の打ち手がわかりますから。
書き出すというアナログな方法ってあっさり凡人の脳を活性化するんですよ。
メモにかける時間は長くて3分です。
慣れてきたら1分半程度。
あえてまったり時間をかけてメモ書きする場合もありますが、
1〜3分間が仕事での実践感覚になります。
紙に書き殴っている時点ですでに「実行モード」に入っています。
3ポイントは要となる行動3つを選ぶので、
書き終えた次は、次の行動が見えている状態です。
人は行動がくっきり見えていたら動けます。
あとはさっさと行動。
この「次の行動が見えている」状態をいつも作れる人になれたらよくないですか?
今企業が必要としているのはそういう人。
従来のパッケージ的な研修を年に1回やった程度、それはムリです。
長年当事者としていたのでわかります。
「タメになりました^^」
「気づきました^^」
「あとは実行が大事ですね!^^」
オイオイオイ、何も変わっていないから。
・・・そうじゃなくて、本当に大事なのは、
「で、あなたは今から具体的に何をするのか?」なのです。
いつまでソレを続けていきますか?
ソレとは、従来型の集合研修の類です。
時代が変わり、情報量も変化スピードも激しく増しているさなか、
のんびり「中堅社員研修(1日)」とかやっている余裕は企業にはないはずです。
(もし余裕があればどうぞ続けてください)
たぶん、当事者の皆さまも言われなくてもわかっている方もいるでしょう。
目的に照らし、手段は柔軟に。
もう集合研修あきり、でなくていい。
次の打ち手はあります。
・もう知識や情報ならGoogle先生に秒で取りにいく
・そして情報や知識を一枚の紙にのせて整理し(1〜3分)
・次の行動を決め(秒)
・あとは即行&修正
あまり難しく考えない。
もう学習はいいから、実行力にフォーカスする人を増やす。
そのほうがポンポン結果でます。
自立してシンプルに動け。
今の時代、これだけです。
今回は以上となります。
ここまで勢いで書いてきて、ふと気づいたんですが、
もしかして、自分・・・
完全に研修業界を敵にまわしとるやんかと。
自分で自分のクビをしめにかかっとるやんかと。
真綿でじわじわと。
・・・
吹けば飛ぶような零細フリーランスのひとつの意見に過ぎません。
もし企業の人事や教育のご担当者が読んで気分を害されたらお許しくださいね。
(こんな地味ブログ、目にされることもないでしょうけど)
どうかスルーしていただければ幸いです。
もちろんいわゆるパッケージの集合研修でも、社員同士の触れ合いによるマッサージ効果など意味を見出すこともできなくはないです(ちと苦しいけど)
素晴らしい研修商品がたくさん世の中に存在していることも事実です。
ただ、従来の延長線上でやっていることに
何か問題意識があるとするなら、一回更地にして考えてみる。
時代が大きく転換している、まさに「今」がチャンスなのだと思います。
どうぞご参考まで。
それではまた!
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「1枚メモをサッと書けて即行動する技術」
私がフリーになって8年間ずっと提供している基本の下支えです。
自立した思考力と行動力を日々自らが上げていく方法です。
1枚で思考整理できる技を持つと、その後は様々な情報や知識を行動に転化していける人材になります^^
これからの時代を見据えていくと、ますます必要な土台です。
・法人なら業務の支障にならないよう「最低90分」で手渡しています。
・個人にも手渡せる機会をたくさん設けています。
・ご関心ありましたらコメント頂ければ幸いです。(意見交換しましょう)