入社5年目の部下、仕事に関心が薄くいつも反応がわかりにくい。
仕事もパッとしない。
まず彼を理解しようと傾聴を意識するけど、結局私が一方的に話してしまう。
たぶんなにも刺さっていない・・・😞
ある管理職の悩み。
わかります。
のれんに腕押しのような感じ。
こちらも人間、だんだん腹立ってきますよね。
(ならもう、辞めちまえ!)
言えたらスッキリするのかもしれませんが、
ちょっと落ち着いて。
実は、そんな部下こそ、
戦力化していく方法があります。
知りたいですか?
ズバリ結論から。
その仕事を好きにさせるのです。
もうひとつ。
たぶんまだ彼は仕事が”見えていない”。
解説します。
あなたの部下は仕事がまだ見えていない理由①
「石の上にも3年」という言葉があるように、
どのような仕事でも大体3年やると全体像らしきものが見えてきます。
それなりに一人で仕事のある部分を担い、成果も出てくるでしょう。
ようやく仕事が面白くなってきた、と思うステージかもしれません。
ベンチャー企業なら3年もいるともうベテランかもしれません。
チームリーダーになる方もいる。
一方で「なんや、仕事ってこんなもんか」と思う人も出てきます。
早々に器用に成果を出しちゃった若手にありがちな傾向です。
「4年目の天狗」という言葉が人事の世界にあります。
鼻がビヨーンと伸びている状態。
・上司はわかってない、と批判したり
・会社の方針を批判したり
・顧客をバカにしたり
優秀だけに一時天狗になることもあるでしょう。
もしも身近に天狗がいたら、彼や彼女の今後のために
鼻っ柱をボキッとへし折ってやるのがあなたの仕事です。
(私、最近はやりませんがへし折るのは得意でした^^)
さて、5年目でうだつの上がらない彼ですが。
結論から言えば、
「仕事の全体像がまだまだ見えていない」と思います。
3〜5年目、それぞれ任されたパートはこなせる。
しかし、あなたのように仕事全体がクッキリ見えているとは限りません。
おそらく多くは「わかったつもり」。
私の経験から言えば、
仕事の全体像(森)が見えている人って意外に少ないものです。
自分に任された部分の仕事(木)を全体だと思っているのです。
そもそも「全体が何か?」すらわからないと思います。
試しに「君の仕事全てを紙に書き出してごらん」と。
これでその方の視野、視座がわかります。
つまり、どの程度仕事がわかっている人なのかがわかります。
上司から見ると、
・ある一部分だけ(1から10の2つだけ、とか)
・ざっくりしすぎている(○○を売る、とか)
見ているものが違いすぎて、驚くかもしれません。
「おいおい、全然見えていないじゃないか」と。
でも仕方がありません。
企業組織とは分業。
おそらく入社してから先輩のOJTで”ある部分だけ”教えられる。
全体像から見ていくこと、教えられることは少ないでしょう。
その部分こそ「仕事の全体」と誤認してしまいます。
どこから流れてきて、どこに繋がるのかよくわからないまま
仕事を数年やっているケースは多々あるでしょう。
①仕事の全体像を一枚のマップで見せる
世界は実はこんなに広かったのか!
てっきり日本が世界だと思っていた。。
そうなるかもしれません。
ゴールはココ、今いるところはココ。
こんな風に全体を見せてあげるだけで、
自分のやっていることの位置付けや価値がわかります。
部下の仕事への関心は広げて「あげられる」のです。
ね、できますよね^^
あなたの部下は仕事がまだ見えていない理由②
もう一つの理由。
結論から言えば、「仕事の解像度が低い」から。
解像度とは、画素の密度。
ボンリヤ見えているか、クッキリ見えているかです。
テレビなら4Kはすごいキレイですよね。
昔のテレビ画像とは雲泥の差。
画像、荒かったですよね。
「しごとがつまらない」と言っている方の多くは画素が低い(荒い)のです。
どんな仕事でもやることは多岐にわたります。
そしてその多くは地味でつまらないもの。
料理人なら、延々と仕込みで野菜を刻む。
終わったら洗い物。
営業マンなら、延々と資料作成して移動。
私のようなフリーランスなら大量の領収書整理とか
地味にやっていることは多々。
もういくらでもあります。
ざっくり言えば、
今の職種がつまらない
今の職場がつまらない
今の会社がつまらない
しごとってつまらない
・・・もう生きているのが・・・
(ダメですよ!笑)
すべて捉え方がざっくり過ぎませんか。
もしもこんな状況であるなら、
解決策はズバリ「分ける」ことです。
かの哲学者、デカルトの名言にもあります。
『難問は分割せよ』、です。
そう、仕事をできるだけ細かく分解していくのです。
1個1個を顕微鏡で見れるレベルのように書き出してみるのです。
分けると分かる。
何が?
この業務は「割と好きなんだよな」が見えてくる。
例えば、コピー取りは嫌いだけど、
頼まれた情報収集は好き、とか。
定例会議は退屈でストレスだけど、
○○さんとの打ち合わせは好き、とか。
新規営業は苦手で嫌だけど、
既存顧客への関係を深めるコミュニケーションは好き(得意)とか。
そう、丸っと「仕事はつまらない」ではなく、
中身を細かく見れば、関心のあること、好きなことはあるのです。
②仕事を細かく分解して「好き」を発見していく
私は提案書の構想をホワイトボードに落書きしている時間が好きでした。
部下との打ち合わせも手書きでした。
落書きのように頭の中を描き出していく時間。
今でも大好きです。
でも、領収書の整理は苦手です。
5年目の彼の解像度をクッキリさせてみてはどうでしょう?
意外な業務に彼の「好き」はあるかもしれません。
「おおっ、そこか〜!」
1個見つけるだけで、本人も上司も気持ちが変わりますよ。
そのサポート、できますよね^^
好きが増えれば増えるほど、できる人になる
なんとなく部下を成長させる方法がわかってきましたか?
その仕事を好きにさせたらいいのです。
正確に言えば、好きな部分を発見し、増やしてあげる。
上司はそのサポートをすればいい、ということです。
人間誰しも好きになったら、放っておいても学び、改善していきます。
そして結果を出すために努力する。
かつて誰かを好きになった時を思い出してみてください。
それこそ全集中でパフォーマンスを発揮しようとしませんでしたか。
勝手にPDCAを回していませんでしたか(笑)。
私は相当仮説力を鍛えることができました^^
好きになっただけで、人間は隠れた能力を発揮してしまうのです。
仕事の「好き」が見つかること。増やしていくこと。
これこそシンプルで究極のパフォーマンス向上策です。
①全体像が見えていないなら、全体マップを見せる
②解像度が低いなら、細かく仕事を分ける
③「好き」ポイントを発見する
「好きになる。」
これは仕事のみならず、なんでも構いません。
上司が好き。
職場が好き。
お客様が好き。
などなど。
仕事や周辺に関わる物や人を「好きになること」。
好きをたくさん認識していくだけで、
気持ちは自然に高まります。
逆に「ここがイヤ」と嫌いポイントを考えていると
気持ちはしっかり落ちていきます。
「ココが好き」を積極的に見つけていきましょう。
それだけで部下の仕事力が上がるのですから^^
ちなみに、これは人生でも同じですよね。
幸せや楽しさを日々感じながら生きていきたいならば、
この世界を「好き」になればいい。
世界は悲しいこと、分けの分からないことも色々あるけれど、
どこに目を向けるかはあなた次第です。
「ココが大好きこの世界!」活動に。
それが日々幸せを増やす人生にしていく秘訣。
さぁ今日は、ひとり「好きポイント5倍デー」です。
(自分でもよくわかりませんが^^)
好きポイントを見つけていきましょう♪
それではまた!